第4話 久々の休み

勉強も大事だけど1週間も休みもらったんだし楽しむか〜


自室に戻ろうとした時ふと疑問に思う


「そういやどうやってこんな簡単に転職できたんだ?引越しとかの手続きも一晩でどうやったんだ?」

「話すと長いしめんどくさいので訊くな」

「えぇずる」


力貸すってさっき言ったばっかじゃん


それからあっという間に時は経ち、6日が経っていた


「光晴、お前ちゃんと勉強しているのか?」

「してるよ」

「そうか」


実を言うと全くしていない

どうしよ、明日にはお客様が来るのに


「ちょっと散歩してくるよ」

「あぁわかった」


来夢にそう言い外に出る

特に行く所もなくひたすら街を歩き回る


「なんか学生の頃に戻った気分だなぁ」


学生の頃もこんな風に暇してたっけ


ふと道の端に屈み込む女子高生に目につき立ち止まる、その女子高生は空を見上げながら虚ろな目をしていた。


ああいう子がうちにカウンセリングに来るのかな

話しかけようとも思ったが普通に気持ち悪がられたらつらいのでやめた


街を歩いてると来夢からLIMEが来た


『光晴、1つ頼まれてくれぬか?』

『どうした』

『お使いに行ってきて欲しいのだが』

『いいぜ、調味料とかか?』

『冷蔵庫を1台買ってきてくれないか』

『は?』


何を言ってるんだこのゴリラ、冷蔵庫を1台?クーラーボックスとかじゃなくて?


『クーラーボックスとか保冷剤とかではなく?』

『冷蔵庫だ』

『今ある冷蔵庫の調子が悪くてな』


やはり言っている意味がわからない、お使いで冷蔵庫?

適当に嘘ついて帰るか


『今ちょっと近くに電気屋がなくてな、また今度にしてくれないか?』

『それでもいいが、走って行けないのか?』

『無理無理5km以上ある』

『そうか私からしたら大した距離ではないが、また今度にするとしよう』


いや大したことあるだろやっぱこいつゴリラだな


「することもないし帰るか」


今日はとりあえず家に帰ることにした

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