ファイルNo.7
ーーー!警視庁特別捜査課ーーーー
解析班からの捜査協力によりフレインと西が空けていた時、特別捜査課に連絡が入った、地方の集落でラベンダー猟奇殺人事件と思われる事件が発生したと連絡入った、それにより捜査官2人が向かった
連絡が入った時はアミューズメント施設で魔法を使用した犯人達が拘束され、警視庁まで連行されている時だった
捜査官2人が現場に到着したのは、夜更けになっていた、現場に到着した2人は凄惨な状況に目を細めつつも、確認作業を開始した
地元警察の警官が今回目撃者が居る事を伝えて来た、捜査官2人はその目撃者に会いに行く事にした
目撃者は村長の家に保護されている
目撃者は被害者夫婦の女の子の子供だった
酷く怯えており、肩を振るわせ、口元は細かく動き、衣類は両親の血で赤く染まっていた
イスに座る女の子に捜査官2人は膝を着き目線を合わせて話し掛けた
「名前はミシェル・ハリスで良いかな?」
捜査官は優しい口調で聞いた
「君のパパとママに悪い事をした犯人を見たかい?」
そう聞かれたミシェルは小さくうなずいた
「どんな人だったか覚えてるかな?」
ミシェルはまた小さくうなずいた
「じゃあおじさん達に教えてくれるかな?」
また小さくうなずいた、そして小声で犯人の特徴を話始めた
「ウサギさんの顔してたあと、聞いた事ないお歌も歌ってた」
兎の顔?歌?どういう事か分からなかった捜査官は聞き直した
「ウサギさんの顔はどんなのだったかな?」
「街のお祭りで見たのと似てた」
捜査官は犯人がウサギの仮面を付けていたと推測した
もう1人の捜査官にウサギの仮面を出しているお祭りを探す様に指示をした
「村長さん!この辺りではウサギの仮面を付ける祭りがあるんです?」
「あぁ周辺の街では作物の豊作を願って動物の仮面を付けるのが当たり前だからね」
「分かりましたありがとうございます!お前はこの集落周辺の街でやってる祭りを調べろ、ウサギの仮面の種類もだ」
もう1人の捜査官は村長の家を後にし、周辺の街に向かった
村長の家に残った捜査官はミシェルに質問を続けていた
「ウサギの顔してた人は大きかったかな?」
ミシェルは顔を横に振った
「パパと同じぐらいだった」
被害者男性は身長178センチだったが犯人も同じか?前後ぐらいと予想される
「ウサギの顔してた人は太ってた?」
ミシェル目を瞑り髪の毛が乱れる程に顔を横に振った
「ウサギの顔してた人は男の人かな?女の人かな?」
ミシェル小さく今にも消えてしまいそうなか細い声で答える
「男の人だと思う・・・ミミが悪い子だから」
※ミミとはミシェルの呼び名である
捜査官はそっと立ち上がり近くに居た村長に目線を送る、目が合った村長は小さくうなずき、村長はそっとミシェルに近づくと
「今日は私の家で休もうね?安心してゆっくり寝ると良いよ」
ミシェルは立ち上がり村長に案内され寝室に向かい始めたが突然足を止めた
ミシェルは村長の手を強く握ると泣き始めてしまった
「パパとママ、ずっと喧嘩してた、だからベットの中で隠れてたの、ずっと喧嘩するパパとママが嫌いだって言ってたの、だから殺されちゃったの?
ミミが、ミミが」
ミシェルは泣きたい気持ちを我慢して答えていた
親を亡くし、犯人に癒えない心の傷を負わされたにも関わらず頑張っていた
捜査官はミシェルに近づき頬に流れる涙を手で拭ってあげると優しく話し掛けた
「ミシェルはパパとママに喧嘩をしないで優しく居て欲しかった!そう思うのは悪い事じゃ無いよ?」
ミシェルは捜査官に飛び付き、絶望の淵に落とされ、これから親と過ごして沢山の思い出を作っていくそんな未来を奪われた
人を恨む事も知らない幼い子には余りにも酷な現実がこれから待ち構えている
捜査官は社会が厳しく優しさを持っている人が少ない事も知っている分
これからのミシェルを考えると悔しさが込み上げてきた
親にごめんなさいと言いながら泣いているミシェル
捜査官と村長は掛ける言葉が見つからず、奥歯を噛み締めた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます