ファイルNo.6
スミスとメアリーが事件を報告書を出してから1週間が過ぎ
襲われたデザイナーは退院し、過去を調べていた
デザイナーは多くの事件を起こしていたが、全て不起訴になっていた
強姦、傷害、他者のデザインの盗用などがある、だが不起訴になっていた
そのデザイナーの父親が議員であった事で裏でもみ消していた
被害者の中には心に傷を残し、自ら命を絶った者さえいる
そして1週間後にそのデザイナーの
ファッションショーが新たに開園するアミューズメント施設で行われる事が決まっていた
その施設には父親の議員も関わっている為、また何かが起きる可能性があると推測が容易に出来た
「スミスさん、今度のファッションショーどうしますか?課長は自分達に任せてくれてますが」
スミスとメアリーは課長から今回の事件は2人に捜査を任されていた
「特別捜査課にも捜査協力は伝えたから、警備強化して当日を迎えるしか無いだろうね」
「だがコイツの過去は黒いな!だが証拠は俺達警察が潰して野放しにした
結果恨みを買って今回の事件が起きてこの組織は相変わらず胸クソな組織だな」
「私は何もこの組織に期待なんてしてませんよ?国の飼い犬になり弱者には威嚇して吠えてる組織の上層部なんて終わってます」
「本当に傀儡になった組織に未来は無いよ」
「スミスさんが居るから私も辞めないで居るだけですからね」
「とりあえず当日の打ち合わせしに特捜行く?」
「・・・」
「そんな嫌そうな顔すんなよ」
ーーーーー開園日当日ーーーーー
そして開園日が来た
入園者、報道陣、関係者と大勢の人でごった返していた
セレモニーも終わり
ファッションショーのステージへ移動した
スミス達捜査官も一緒に移動するが怪しい動きをするやつが、居ないか辺りを警戒しながら向かった
捜査官達はバラバラになって警戒に当たっているが、犯人が分からないそんな中でフイレンから無線が入った
「こちらフイレン、ゲート入ってから東周りで警戒に当たってるんですが怪しい奴が居ます!直ぐに声掛けます」
西が直ぐに返答した
「気を付けろよ、俺も直ぐに向かう」
西は議員達の後方を警戒しつつ向かって居た時にフイレンから連絡があった事で急ぎ離れて向かった、議員にはSPが周りを固めて居る為強行突破は容易には出来ない
瞬時に判断した西はその場から離れた
「すみません、警察ですちょっと話を聞きたいので一緒に来て貰って良いですか?」
フイレンが声を掛けた男は所持が禁止されている魔具(指輪)を持っていた
一般市民が持てる魔具は簡易的な防御魔具のみで他者に危害をもたらす攻撃系、範囲拘束魔具は禁止されている
「お前これをどこで、手に入れた?なぜ持っている?」
探してた犯人なら直ぐに取り押さえ連行する事になっている
警戒心が強まりフレインの顔から笑顔が消えた
右手を後に回し魔具(杖)を持ち西の到着を待った
男か答え始めた
「俺は議員やこの施設に関わった奴らを許したりはしない」
フイレンは拘束魔法を掛ける事がいつでも出来る様にしていた
「俺が世界を正すんだ!」
男はそう言うと魔法を発動しようとした。瞬間にフイレンが拘束魔法を発動して拘束をした
そこに西が駆け付け西は拘束魔法を掛けられてる犯人を見て状況を把握した、フイレンに聞いた
「コイツが犯人か?」
「そうです!ですが先日の事件の犯人かどうかはまだ分かってません
暴れだそうとしたので先に拘束だけしちゃいました【議員が許せない】って言っていたので拘束しました」
男は拘束されながらも抵抗し、緊迫した時間が過ぎる
西は他で警備をしている警官に連絡を入れ男の身柄を任せる事にした
「コイツは連行するぞ応援が来るまで待機だ」
西がフイレンに伝えたその時だった
遠くで爆発音がした
直ぐにスミスから無線が入った
「今目の前でバカが暴れやがった!仕えもしない魔法を使われた、直ぐに人を回してくれ」
スミスは発動者の近くには居たが、拘束に間に合わず、魔法を使われた防御魔法を使用した事により、一般人の怪我人を出さずに済んだ
発動者を気絶する程度の攻撃魔法を使い相手を無力化しその場でため息をついた
その直後色々な場所から魔具所持、魔法発動しようとした人達を拘束、職質をしている報告が上がり始めた
単独犯だと思われていた犯人だったが
それが同時多発的に犯行を行い、施設内は悲鳴に溢れている
議員や関係者らはSPにより、避難を開始していた、メアリーは議員の避難に付き添う事になった
施設の外で警備をしていた警官隊も施設内に入り応援に当たった
アミューズメント施設で
同時多発的に発生した事件は犯行を行った
犯人が10人にのぼり警察庁で取り調べを受けていた
ーーーー警視庁取り調べ質問ーーーー
捕まった犯人達の彼らは同じ様な事を口にしている
議員、関係者が許せない似た思想を持った者同士が集まり、犯行を実行したと思われる
「お前達はどこで、知り合った?」
西は犯人の1人を取り調べをしていた
10人の素性は調べ、出身、仕事、皆バラバラ一致するのは犯行動機のみ
「お前達にはリーダー格の犯人が居るだろ?それは誰なんだ」
「それは知らない、仲間なんて居ないしな」
犯人が答え始めた犯行は単独犯だと言い始めた、犯行現場、時間それが同じなら主犯が居る西は聞き直した
「じゃあお前はどこで魔具を手に入れた?禁止魔具は裏世界の人間でも入手は難しい、使用すれば魔痕が残るからな!逃げる気が無かったって事か?」
魔痕をいずれ追跡され逮捕される
痕跡を残せば、魔法使用者は逃げ切る事が難しい
その時西に連絡が入った!スミスからだった
「どうした?何かつかめたか?」
西は取り調べ室から出て通話を始めた
他の警官に部屋の前で待機している様に手で合図を送り西は少し部屋から離れた。するとスミスが気になる事を言い始める
「2週間前ファッションデザイナーが襲われた次の日の朝から夕方までの記憶が抜かれてんだよ!お前の所で取り調べしてる奴はまだ分からないが、それ以外全員がだ!どう思う?」
スミスは他の犯人の記憶を確認して
そして、犯人達の記憶は意図的に操作されている
「まさか!」
西は語気を強めた、それもその筈!
記憶操作はラベンダー猟奇殺人事件
の犯人が被害者の記憶を破壊している
記憶操作出来る魔法使いは数が限られる
「まさかあの事件の犯人が関与してるのか!」
「それはまだ分からねぇ?俺も調べる何か分かったらお前に直ぐ連絡するよ」
今回の人形怪奇事件と同時多発襲撃事件
それに西が調べているラベンダー猟奇殺人事件この事件は同一人物なのか、同じ犯行動機の元で事件を起こしているだけなのか?
まだ事件の真相が見えてこない
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