この物語の主人公は、中学二年生。ある日の部活中、顧問の先生にセクハラ行為をされてしまう。
しかし、その現場を、学年一の秀才と謳われる同じ部の彼が見ていた。彼と共に、担任たちに事実を告発したことで、事態は動き始めるが……。
主人公を気遣う彼と行動を共にするうち、好みの物語が似通っていたことで、読書の話で意気投合するふたり。
そんな雰囲気の中で、物語についてのある秘密を教えてもらう主人公。
そこから、ふたりの冒険が始まる。
この物語で取り上げられてるものは、多くの方が一度は読んだことがあるだろう。あなただって、一度や二度、物語の中に飛び込んだことがあるだろう。ここで描写されてる情景に、『そうそう』と頷けることだと思う。
この物語で起きた事態は、絶対に許せないけれど、本の世界に居場所を求めることができるのは、素敵なことだと、あなたにも思ってもらえると嬉しい……。