第4話 星の都と芽生えた復讐の願い
ナキが意識を取り戻してから三
ナキの回復力はナキ本人だけでなく、業魔や看護婦のベリーベル、他の医療関係者も驚いていた。
最初こそ回復が早い事に驚いていたが、ナキはこの回復力も適性が関係しているのではないかと考えていた。
更に四刻、ナキが意識を取り戻して一週間が経った時には傷は完全に完治してしまった。
ナキ程の回復力を持った来訪者を見た事が無いといった業魔は、ベリーベルにその事を記録させるとリハビリについての話に移った。
ナキが意識を取り戻した当初、アリョーシャが話していたようにリハビリを兼ねた外出の許可が下りたため、付添人と共に都市の案内を兼ねたものになるようだ。
だが完全に体調が回復したわけではないため、外出時間はそれ最高で二時間、ナキの体調によっては三十分とバラバラになるようだ。
今回の様に体調はまだいいようだが栄養失調に至ってはまだ完治していないようなので外出できる時間は一時間弱となるようだ。
「もうすぐ
それから戻って来た時もう一度検査をするからそのつもりでいてくれ」
「それから外出時の飲食についてだけど、揚げ物や刺激物は控えてね。
栄養失調の方もだいぶ回復したけど油断は禁物よ?」
業魔とベリーベルから外出時の注意を受けたナキは、病院に戻るまでの時間を把握するために胸にかけていた懐中時計を確認した。
今は元いた世界で言う十時四十六分であるため白亥時は十一時、白子時は昼の十二時になるようだ。
ナキはベリーベルが用意してくれた服に着替え、病院のロビーまで移動した。
病院のロビーにはディオールで見た獣人やベリーベルのようなエルフ以外にも見た事が無い種族の姿が沢山あり、その光景を見たナキは目を見張った。
様々な種族がいる光景に気を取られていると、いつの間にか移動していた業魔がナキの名前を呼び寄せた。
名を呼ばれたナキはベリーベルと共に業魔のもとまで移動すると、業魔の隣に昔の中国人が来ていたような服装をした人間の女性の姿があった。
「ナキ、紹介しよう。彼女は星族の
「緑一葉よ。君からすれば初めましてかもしれないけど、意識を取り戻したと聞いたから安心したわ」
ナキは自分を保護した人物の一人として紹介された一葉の声に聞き覚えがあり、自分が大海の森で意識を失う直前に聞こえて来た声の中に一葉の声があった事を思いだした。
こんな形で命の恩人と再会するとは思っていなかったため、ナキは少し驚いた。
「俺は神座ナキです。大海の森でたすけていただきありがとうございます!」
「それにしても驚いたわ。まさか歩けるまでに回復してるなんて……」
「まぁ、その、俺自身半月もの間いしきふめいだったのには驚きでしたね」
一葉に助けてもらった時のお礼を告げたナキは、自分自身が半月もの間、意識不明だった事について未だに困惑している様子を見せた。
そんなナキの様子を見た一葉は安心したような表情を見せた。
業魔から一葉が外出時の付添人だと聞かされたナキは、もう一度業魔とベリーベルから注意事項を伝えられると一葉に手を引かれて初めて病院の外に出た。
外はまだ病院の敷地内ではあるが、敷地内は緑溢れる自然を中心とした作りになっており、見舞いに来たものやナキのように入院しているであろう患者達が思い思いに過ごしていた。
その光景に暫く見入っていたが、一葉にこのまま敷地の外に移動すると言われそのまま手を引かれて移動を始めた。
元いた世界では全員優を優先していたため、亡くなった祖父以外で手を引かれた事が無いナキは初めて祖父以外の手の温もりに戸惑っていたため一葉の手を握り返すという事ができないでいた。
そして病院の敷地内から出たナキは、目の前の光景に驚いた。
ナキの目の前には少し先に町並みが見え病院の敷地内以上に大勢の種族が住んでいるという光景が移った。
その光景に釘付けになっていたナキだったが、目線を下に向けた時に自分が今立っている道から大きな木の枝がいくつも飛び出している事に気付いた。
「どっどうなってるんだここ⁉」
「驚いた? この都市は巨大な木の上に作られているのよ」
「木の上⁈ だけどあそこに町があるし、何より地面だってあるのに木の上に立ってるんですか⁉」
「それはそうよ。地面がなければ他の植物は育たないし、地面なくして生きてはいけないわ。
周りをよく見てごらんなさい」
一葉に言われたナキは周りの様子を確認してみると、頭上には木の枝で支えられた土の塊がいくつか確認できた。
更に土を支えている木の枝が伸びている先に目線を移動させると、驚く事に、一見木の幹の模様をした壁のように見える。
だがよく見れば本物の木の幹であり更に頭上は沢山の葉で覆われながらも、光が届くようになっていた。
それらを見てかなりの高さがある事からナキは今自分がいる場所が本当に気の上に作られている都市だという事を理解した。
「ここは星の都、スターリットと呼ばれライフ大陸では一番多くの種族が住んでいるのよ。
スターリットは全部で二十四の区画に分かれていて、それと同じように二十四人の区長が管理しているの。
最上層が第一区で、最下層が第二十四区よ」
「じゃあ、第一区の区長はアリョーシャって人ですか?
なんかすごいうやまわれてたし、お偉いさんみたいだったし」
「第一区長は竜族の男性よ。語り部様は基本的には第三居住区に当たる第十二区に住んでおられるの。
最高管理者ではあるけど語り部様がスターリットを統治しているんじゃなくて、あくまで土地の管理やスターリットの土台になっている木の手入れをしているだけで、二十四人の区長の任命と相談役をなさっているの」
スターリットと呼ばれた都市の統治をアリョーシャがしていない代わりに木の手入れや土地を管理したり、それぞれの区の区長を任命したり、区長の相談に乗っていると聞いたナキは、それだけで十分すぎる程凄い人物であるという事を悟った。
ナキが現在いるのは第五居住区に当たる第十六区と呼ばれる場所であり、区長は人柄のいい
そして一葉に手を引かれながらナキは町の方に向かった。
町に着くと、遠くからではわからなかったが予想以上の人で賑わっており、スターリットに住んでいるのであろう人間以外の種族が皆仲良く暮らしていたのだ。
「わぁ……」
「ここ、第五居住区である第十六区は
「小妖精っぽい人達はなんとなくわかるけど、金魚族っぽい人が見当たらないけど」
「金魚族は陸地に存在する川や湖などで生活しているという事もあって、他の人魚族と違って自力で尾びれを人間と同じ二本足に変化させる事ができるの」
第十六区に住む住人達の特徴の説明を一葉から聞きながらも、ナキは元いた世界やディオール王国の王城での生活からは考えられない光景に釘付けになっていた。
許可された外出時間は限られているため、病院に戻れる距離内を見て回る事になった。
ディオール王国にいた頃は優から王都へ遊びに行こうと何度も誘われていたが、その時のナキには余裕がなかったため何度も断わり続け、追放の際には睡眠薬のような物を嗅がされた挙句麻袋に詰め込まれたため異世界の町をしっかりと見るのは初めてなのだ。
何より、大会の森の中で長期間1人で生き延び続けていたが、一葉を含めた探索部隊に保護されるまでの期間、一度も人に会っていなかったせいか久々の人ごみに目が回りそうになった。
「大丈夫? 一旦どこかで休む?」
「平気です。久しぶりに人が沢山いる場所に来たからちょっと興奮しただけです」
「なら良いけど、まだ病み上がりなんだから無理しちゃだめよ?」
一葉はまだ病み上がりのナキの身を案じ、あまり無理はしないように言うと第十六区の案内を続けた。
それからはというと、ナキは自分が知らない種族に会ったり見た事が無い物、元いた世界にもあった物に似た形をしている物を見る度に一葉に質問した。
優に負けまいと努力を続けていたが元々学ぶ事は嫌ではなかったし、むしろ好きだったためナキは自分が知らない異世界の事を無意識に学ぼうとした。
飲み物を購入しようとした際には文字はディオール王国にいた頃に図書館で学んでいたおかげで少しだけなら読み取る事ができたり、数字の方は元いた世界と同じ書き方であったりしたのだが計算の仕方や金額の単位などは全く分からなかった。
そのせいで店員に注文した時に金額を言われた時には何を言っているのか理解できず、それどころかこの世界の資金を持っていない事に気付き軽く混乱してしまった。
結果的には一葉に購入してもらい、無事に飲み物を受け取る事が出来た。
(森でサバイバルしてたのと半月もねてたせいか、金持ってない事すっかりわすれてた。
われながら情けない)
「そんなに気にしなくてもいいわよ。
お金持っていないのは当たり前だし、もともと何かしら購入するかもしれないと思ってたから語り部様からお金は預かってたんだから」
「いやまぁ、そう言われても俺自身からすればちょっとはずかしかった、です」
先程から敬語と私語がごちゃ混ぜな話し方でそういいながらナキは購入してもらった飲み物を口にすると、その味は林檎と蜂蜜を組み合わせた味をしていたため、どこか懐かしい感じがした。
(あっ、これじいちゃんがよく作ってくれたジュースに似てる)
飲み物を飲んでいるうちにナキはその味が昔亡くなった祖父が作ってくれた手作りジュースの味に似ている事に気付いた。
偶然とはいえまさか異世界で祖父が作ってくれた手作りジュースに似た味の飲み物を口にするとは思わなかったため、ナキは飲み物が入った容器を見つめていた。
優に巻き込まれて異世界のディオール王国に召喚された当初は何としても元いた世界に帰ろうと必死だったのだが、よくよく考えてみると祖父以外でナキの味方はおらず、物心ついた時から周りは優の味方ばかりでよくとばっちりを受けていた。
どんなに必死に努力しても見向きもされず、それどころか異世界に来て数刻(すうこく)後に同級生達によって無実の罪を着せられた挙句、危険な森に放置されるという仕打ちを受けたのだ。
その事からナキは、このまま元いた世界に戻ったとしても優が優先される生活のままだろうと思い、このままこの世界にいた方が良いのではないかという思いが芽生え始めていた。
(このままこっちにいた方が良いのかな?
でも、じいちゃんのはかは元の世界にあるし……)
「あと十二
「えっ? もう?」
一葉に病院に戻ると言われたナキは、首からかけていた懐中時計を確認し、知らず知らずの内に業魔から指定された外出時間の終わりが近い事を知り、病院に戻る時間が迫っていた。
それに気付けない程そこまで自分が夢中になっていた事驚いていた。
もう少し街を見て回りたかったと思いながらも、ナキは一葉に手を引かれて病院に戻る事にした。
第十六区に入った時に出入り口に着いた時、出入り口の前で人間の男性と小柄でありながらも体格がしっかりした中年の男性の姿があり、その二人は何やら話し込んでいた。
小柄な男性の姿を目にした一葉は、その男性に声を掛けた。
「あら、お久しぶりですジュドー区長」
「おぉ、一葉。久しぶりっぺなぁ」
「ジュドー区長もお元気そうで何よりです。
ところで先程から何か話していらっしゃったようですけども…」
「んだんだ。今広場の噴水さ修理するついでに広場全体を変えるかどうかで話してたとこだっぺ」
出入り口で話し込んでいた小柄な男性ジュドーが今いる第十六区の区長だと知ったナキは、興味本位で一葉の後ろからジュドーを観察し始めた。
百六十五㎝あるかないかの身長で遠くからでもわかってはいたが、近くで見てみると体格はかなりしっかりしており、腕を見れば筋肉が通常の人間の男性よりもついているのが見て分かった。
一番印象的なのは、区長のアゴから生えている髭。
ナキの中では髭というのは短くトゲトゲしており、長くても喉と同じぐらいのイメージがあった。
しかし、今目の前にいる区長の髭はナキのイメージよりも長い。
ジュドーの膝くらいまで長く、おまけに髭にはボリュームがあるのだ。
あらかじめ一葉から第十六区の区長は岩妖精族だという事を聞いていたのだが、ここまで印象が強い相手とは思っていなかった。
するとジュドーと広場の事で話し合っていた人間の男性が、一葉の後ろにいるナキの存在に気がついた。
「ところで、後ろにいるのは弟さんですか?」
「あぁ、ナキの事ですね。ナキ、紹介するわ。
こちらにいらっしゃるのはこの第十六区の区長をなさっているジュドー区長、そしてその隣にいらっしゃるのが補佐をしているレヴァンさんよ」
「えっと、その、こんにちは……」
一葉に紹介されたナキは、恐る恐るジュドーとレヴァンの二人に挨拶をした。
「おー、初めましてだっぺなぁ。んで、この子誰だべ?」
「この子は神座ナキ、今日私はこの子の付添人を務めているんです」
ジュドーとジュドーの補佐をしているというレヴァンに紹介されたナキは、無言で首を縦に振った。
ナキを紹介されたジュドーとれヴァンは、互いに顔を見合わせてナキの方を見た。
「そうか、この子が例の来訪者っぺか」
「最初に聞いた時は半信半疑でしたが、本当に子供ですね」
どうやらナキが来訪者であるという事を知っているらしく、実際に会うまでは本当に子どもだとは思っていなかったようだ。
やはり十歳の来訪者というのは珍しいらしいようだ。
意識と取り戻した時にも聞いてはいたが、やはり高校生くらいか、そうかすでに成人している物の方が当たり前らしい。
(やっぱり、俺みたいな子供がこの世界にショウカンされるなんてありえない事なんだ)
その時、ナキはディオール王国を追放された直後に考えていた事を思いだした。
大勢の種族が住むこのスターリットであれば、元いた世界に変える方法がわかるかもしれないと思ったナキはすぐさまジュドーに元いた世界に帰る方法を知っているかどうかを聞いた。
「あの、元いた世界に帰る方法って知っていますか?
他の世界からこの世界にショウカンできるって事は、ショウカンした相手を送り返す事もできますよね?」
とばっちりばかりを受けて碌な思い出はないが、亡くなった祖父との思い出もあるためやはり帰りたいという思いがナキの中にあったため、あるのであれば今すぐにでも知りたかった。
しかし、ナキのその問いに対してジュドーは答えようとはしなかった。
付添人をしている一葉に至っては何かためらっているように見え、レヴァンは目線をジュドーに向けて沈黙していた。
三人の様子を見たナキは、一番最悪な可能性が思い浮かんだ。
「まさかとは思うんですけど、いっしょう帰れないなんて事、ないですよね…?」
その一番最悪な可能性を否定したいという気持ちもあり、知らず知らずの内にナキは三人に元いた世界へ帰れるのか、帰れないのか追及していた。
その問いに答えたのは第十六区区長であるジュドーだった。
「残念だが、元いた世界に帰るのは無理だっぺ」
ジュドーの口から、元いた世界への帰還は不可能だと言われたナキは、顔色を青くした。
最初に聞いた時にもしやとは思っていたが、実際にそうだと言われてもそう簡単に受け入れる事は出来なかった。
帰れないと言われたナキは、認めたくない一心でディオール王国に来た当初に神官長や月の至高神との約束した事を口にした。
「でも、ディオールにショウカンされた時に、神官長やシンタクを出した月の至高神はフェイリースにいる神子をきゅうしゅつすれば帰れるって言ってたんだ!」
「それは嘘だっぺ。一度こっちに来ちまうと肉体のある奴は帰れねぇ。
仮にあるとしてもそれ相応の代償さ払わねぇと無理だ。
儂も何度か来訪者にあった事さあるが、皆代償の内容さ聞いて怖気づいて帰るのを諦めた」
「えっ? う、そ……っ⁉」
ディオール王国の国王と神官長に対し疑惑の念を抱いてはいたが、まさか自分達を呼び出した月の至高神までもが嘘をついていたという事に驚いていた。
元いた世界に帰る事は不可能だと完全に措定されたナキは、その絶望的な答えを危機愕然とした。
それと同時に、優を優先する環境で受けてきたとばっちりやいじめ、そして同級生に無実の罪を着せられて追放された事だけでなく、大海の森でのサバイバルに巨大な鳥に捕まった時の死の恐怖で溜まったストレスと怒りが一気に爆発した。
「……ざけるな」
「ナキ?」
「ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなぁあああああああああっ!」
今まで溜まったストレスと怒りが爆発した途端、ナキの周りで信じられない事が次々と起き始めた。
ナキの体は電磁波で覆われ、その近くでは建物や出店が次々と爆破し、小さな草花は次々に凍り付き、更には周囲で強風が吹き荒れ始めた。
ナキがスターリットで目覚めた当初に考えた通り、ナキには適性があったらしく、その適性がナキのストレスと怒りが爆発した反動で魔法が発動したのだ。
周囲にいた人々は突然の事に驚き、逃げ惑い始めた事でその場は完全に混乱状態に陥り、このままではいけないと判断したジュドーはレヴァンに周囲にいる住人達の避難を仰ぎ、一葉はなんとかナキに近付いて落ち着かせようと試みた。
「ナキ、落ち着いて! 落ち着きなさい!」
「さわるなぁっ!」
「キャアッ⁉」
一度はナキに手を掴む事ができた一葉だったが、ナキは一葉に捕まれた手から無意識に魔法を発動してその手を振りほどき、その反動で一葉は吹っ飛ばされてしまった。
それを見たジュドーは慌てて吹っ飛ばされた一葉の傍に駆け寄り抱き起した。
次に二人がナキの顔を見た時、その表情に思わず驚いてしまった。
元々鋭い眼はいつも以上に鋭くなっており、とても子供とは思えないような表情をしていたのだ。
その表情からナキが完全に怒り狂っている事を二人はすぐ理解した。
「なんでだよ⁉ なんで俺だけこんな目にあうんだよ⁉
みんな優ばかりゆうせんして、俺の事は否定して、優のとなりにいただけでショウカンにまき込まれて俺にはテキセイがないって言われてのに!
必死に生きて元いた世界に帰ろうと努力してたらクラスの奴らにぬれぎぬ着せられて、国王も王太子もろくに調べず俺をツイホウして、危険な森におき去りにされて死にかけた挙句に元の世界に帰れないってなんだよ⁉
なんで帰れないんだよ‼」
完全に怒り狂い、冷静に周りを見る事も魔法を使っている事にも気付いていないナキは目の前にいる一葉とジュドーの二人に溜めこんでいた怒りをぶつけた。
元いた世界に帰れないという事実はナキにとって今までの努力が全て無駄だったと言われているように思えたのだ。
そうなったのは自分に無実の罪を着せた同級生達や、それを鵜呑みにしたディオール王国の国王と王太子、そしてそれら全ての元凶となった優のせいだという思いが芽生え、激しい憎悪へと変化した。
「(俺にぬれぎぬを着せたクラスの奴らも、それをうのみにした国王と王太子も、帰れるってだました神官長も月の至高神も、俺がこんな目にあう元凶になった優も、ぜったいに許さない!)
ぜったいに、フクシュウしてやるぅううううううううっ!」
元いた世界に帰れないという絶望的な事実をしったナキは、自分に無実の罪を着せた同級生達や追放自分したディオール王国の国王と王太子、帰れるという嘘をついた神官長と月の至高神、そしてそれら全てに関わっている優に復讐を誓うのだった。
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