もしも貴方が織姫(彦星)だったら?
みなさん、いかが七夕の日をお過ごしですか? あなたのお口の恋人、文芸部・芥川媛夏です。今回は文芸部の先輩方、関係者の皆さんに質問をしたいと思っています。お題は「あなたが織姫(彦星)だったら」です。栄えあるトップバッターは、上川先輩です!
「あ、どうも?」
はい、どうも、です! では早速、お願いします!
「えっと、雪姫と離れ離れは辛いから。そうならないように大地さんにお願いするかな?」
「うん、冬君。私も一年に一回しか会えないのは耐えられないよ……」
誰も先輩方の話をしろとは言ってないから。あ、無理だ。この人達、聞いてない。ちなみに天音さんにも聞いてみます。もしも、天音さんが織姫様だったら、どうしますか?
「天の川、埋め立てちゃいます!」
え?
「だって。人に言われたとおり、そのまま納得するなんて私は無理と思うんです。人の評価も指示も関係ないって思うんですよね。私はただ、空君と友達でいたいだけだから」
「あ、あの。翼……? その、ちょっとストレート過ぎて恥ずかしいというか……」
「でも、空君が彦星だったら、きっと天の川なんか飛び越えちゃうかもね」
物理で克服しようとする織姫様も新しいですね。次は部長の長谷川先輩……。あ、すいません。お相手がいないの忘れて――。
「媛夏、良い度胸だよね。ちょっとコッチに来な? たっぷり可愛がってあげるから。とりあえず媛夏の原稿を増やして――」
ひぃぃ! もうタイムリミットなので、最後は黄島先輩!
「ひかちゃんが、織姫様って可愛いって思うんだよね」
「え?」
え?
「一年に一回しか会えないのなら、その一回じゃ物足りないくらい、ドキドキさせるしかないもんね」
「あ、彩音? え? え?」
「彩ちゃん、七夕は女装パーティーじゃないと思うよ?」
「いや、雪姫。案外、似合いそう――」
「冬希?!」
あ、あのですね。七夕というのは、一年に一回しか会えない男女の逢瀬をロマンティックに――。
「ちなみに芥川さんは?」
私は彼氏がいるので、彼とユックリ――って痛い?! 瑛真先輩、無言でゲンコツはひどい? 音無先輩、笑顔で薙刀向けるの止めて? 七夕って、こんな
■■■
「雪姫は結局、短冊に願い事、何にしたの?」
「冬君は?」
「同時に見せ合う?」
「良いよ?」
「「それじゃ、せーの」」
「「(雪姫と)(冬君と)これからも一緒にいられますように!」」
結局、彦星も織姫も、7月7日を待たずとも、求め合っちゃいますよね。距離が二人を分かつとしても。
色々な想いがあると思います。でも皆さん、それぞれのステキな夜をお過ごしくださいね。文芸部の芥川媛夏が、瑛真先輩から全力で逃亡しながらお送りしました。ちゃお☆ 良い夜を。
「媛夏ー!!!!!」
ヤバ、逃げなきゃ。それでは、またお会いしましょう!
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