とある女の子達の本音


【狡い】

君のことが頭から離れない。君がいない時間は、まるで酸素が吸えなくなってしまったみたいで。君が他の子と仲良くするだけで、自分の皮膚に爪を突き立てたい衝動に駆られる。でも誰よりも優しく私に笑いかけるから――君は本当にズルい人。


夢現ゆめうつつ

どうして、夢のなかにまで君は顔を見せるんだろう。一緒にゲームをして。バスケットボールを弾ませて。気付いてないでしょ? 私がどれだけ勇気を振り絞って、君との距離を埋めようとしているのか? 知らないでしょう? 私が君の視野に他の子を入れないように、どれだけ必死なのか。

夢の中でなら、こんなにも素直に言えるのに――君は今日も当たり前のように、私の名前を呼ぶ。どっちが本当の夢なのか分からなくなって。今も気持ちが溢れそうなの――知らないでしょう?


【距離】

こぶし一つ分。この距離が苦しい。一番近いのに。でも、遠いから。君の気持ちは知っている。その視線の先に向いている人も。知ってなお、私は振り向かせようと宣言したのに。私のことをもっと意識して欲しいのに。それなのに君が私をドキドキさせるのは、ちょっとずるくない?




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Twitterでのハッシュタグ

#愛恋好心という文字を使わずに恋をしている事を表現してみる

をもとに書きました。

【狡い】はTwitterで。

【夢現】【距離】は書き下ろし。

どれが誰かは……。

誰なんでしょうね?

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