　36人目の生徒・夢は存在しない。

　この半年間の夢は、35人のうちの誰かが成り代わっている。

　私は彼等にその事実をつきつけた。

　調査結果をつきつけて、反応を見た。

　彼等の反応は様々。

　驚く。

　無反応。

　困惑。

　悲哀。

　怒気。

　状況がこれから、どうなるか分からない。

　だか。

　いずれにしても。

　死者に惑わされる時間はもう終わりだ。

　生きている人間は、生きている人間の事を考えて生きていくべきだ。

　それが正しい事だと私は信じている。

　けれど。

夢「私ならここにいるよ」

　存在しないはずの36人目は、そこに現れた。

　そして、その場所に36人全員がそろってしまった。

　私は、何かまちがえたのだろうか。

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