推測



「存在Xまたの名を生徒・夢。その少女を仮の36人目として扱う」


 解消すべき問題は複数存在する。


 議題1

 彼女はクラスメイトとたびたび会話している。

 そのやりとりは「私」も聞いている。

 しかし、その姿を一定時間以上見た事はない。


 議題2

 彼女と双子の二人がそろう事はない。

「私」の目の前に現れるのはいつも

 彼女だけ。

 彼女と双子一人。

 双子二人。

 そのパターンだけ。


 議題3

 彼女の席も名札もいつも用意されている。

 しかし全員分の席と名札が使用される時はない。


 以上の事から私は。35名の中の誰かがこの「夢」という少女に成り代わっているのだと推測する。


 そしてその成り代わりは。

 言動・体格が似通っている双子のどちらか。または両方である可能性が高い。


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