欠片04 クソ団長に落とされた



 俺はその場所で力の限り叫んだ。


「あんんんの、クソ団長!」


 突き落とされた!

 死ぬかと思った。

 というか、一瞬むしろ死んでたわ!


 アリ地獄に突き落とされた俺は、みるみる砂にまみれてその下に落下。


 隠れた遺跡の中に到着?していた。


「何が修行だ。へたしたら死んでたわ、修行する前に死んでるわ」


 文句がつきないが、いつまでもぐちぐち言ってても始まらない。


 ため息をついて、一通りぐちぐちした後、周りを見回す。


 薄暗い、かび臭いいせきだった。


 大きなアリがはいずったような足跡もある。


 前向きになれる要素を求めたが、何もなかった。前途多難な要素しか見当たらなかった。


「おれ、生きてここから出れるのかな」


 兵士の質が年々低下しているから、引き締めるって言ってたけど。


 俺達が入団したせいじゃないでしょ。


 俺達よりやる気のないお金持ちのボンボン兵士たちをしごいてよぉ。


 箔をつけるためだけに在籍してて、何にもしねーんだもんあいつら。


 八つ当たり反対!


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