第3話 やっぱりなんとかなる(と思う)
「うん、その夜神さんがなんの用かな?」
『とある場所に一緒に来て欲しいんです』
少し困ったように目の前の少女は言う
とある場所とは何処だろうか?
あっそういや俺銃撃っちゃってんじゃん、まっずいなぁ.......
幾ら命の危機だったとしても何発も撃ったしな、その上戸籍が無かったら不法入国まで疑われちまう。捕まるのは勘弁願いたい、なので
「逃げるんだよ〜」
『えっ!?』
次の瞬間上の方にあった通気口ダクト(普通子供がやっとこさ通れるくらいの広さ)
に飛び込んだ。
そしてカサカサ、カサカサ動きながら物の数秒で路地裏に出れた。
もう外は暗くなり始めていた。
「撃退して今更だけどからだけど危なかったぁ」
「でも能力らしいのは分からなかったがな んとかなるもんだな」
直ぐに見つからないように少し場所を変え、現状を確認した。
「うん間違いなく転移だよね」
自分がやろうとしていたゲームの舞台は
近未来であり、
人類全員何らかの能力者で、
能力は1人ひとつで、
能力の強さはおおよそLvで1~10で表されるはず.......
学園なんてものもあってそれが本来の本編の中心地
ヒーローやヴィランなんてのもあったっけ
俺ヒーローよりヴィランが好きなんだよな
何故か知らんけど自分なりの美学というか信念があったりカリスマがある感じのヴィランが
そして極めつけにダウンロード完了した瞬間の光と現状もう役満である
「はあ〜どうすっかねぇ」
『おいゴラァ金出せやァ!』
『すいません。今急いでいるんですが』
『てめぇナメてんじゃねぇぞ!』
どちらも男の声だ
うっわーめっちゃ声聞こえる〜
正直に言おう行きたくない。絶対面倒な事になる予感がするからだ、だが私は行かねばならん気がする猛烈に(倒置法)
しゃーねぇな〜俺がちょちょいと助けてやりますか〜
『いいから金出せっつってんだよ!!』
「待ていそこの悪党!!!!!!!
この正義(笑)のヒーロー(?)の無能マンの目が黒 いうちはカツアゲは許さないぜ!!!!!!!」
『『…………』』
((無能マン?))
失敗した、普通に出れば良かった。
まぁそれは置いといてだな?
状況から言うと白衣を着た首にブローチ?をつけた優しそうな細身の眼鏡をかけたお兄さんに壁ドンをする見るからにヤーさん風のゴツいオッサン
おじゃましてしまっただろうか?確かにそういうプレイにはうってつけそうだもんね。
衛生面を気にしなければ人は来ないだろうし、声を出しても気付かれなさそうな場所だもん。
はい、そこの貴方、そう画面の前の貴方です「お前そう考えるのは早とちり過ぎて最早ギャグにもならんよ、つまんねぇーなこじつけでタグの【勘違い】回収するつもりか?」
と考えたそこの貴方、
よく考えても見てください。
こんな人気が無く
暗くなり始めていて
衛生面を気にしなければナニしてもバレなさそうな場所そう考えるのも確率的には低いが有り得ん話じゃない。そう思わんか?
※主人公の頭がおかしいだけです。
こんな茶番にお付き合い頂きありがとうございます。
よし見なかったことにしようそうしよう
クルっ スタスタスタスタ
『『いやちょっと待て!!!!!!!』』
「何ですかね?俺は何も見ていないですよ?」
『そもそも目撃者はしっかり落とし前付けてもらうし!
なんか謂れの無い勘違いされてる気がしてな!!!!!!!』
『そればかりは私も同感です!』
「落とし前のとこ?」
『その次ですよ!!』
「あぁーもしかしてマジに脅されてた?」
『もしかしなくともでしょう!?!?
何だと思ってたんですか!?』
『だァァうるせぇしテメェは殺すッ
さっきから何処までもムカつく奴だ!
この泣く子も黙る鬼瓦郷様がお前を…』
タラタラタラタラタラタラタラぺちゃくちゃぺちゃくちゃ
ーーーーーー3分後ーーーーーー
『う、0w0)ノウェイですか?』
「違う違う(☝ ՞ਊ ՞)☝ウェーイ…ん?今なんか言ってた?」
『ツツツツ野郎ぶっ殺してやらぁ!!!!!!!』
「べ、ベ○ット!」
と言ってふざけていても若干焦ってる
能力が以前発現?してない俺と
何かしらの能力を発現しているであろうナイフを持って突撃してくるベ○ット(敬称)
正直ちょっと怖い.......いや訂正超怖い
真っ直ぐドスを構えるように走ってくる
頭に血が上っているから対処は簡単
上体を少し大きめに捻り避けながら
上体を起こす力を乗せて左ストレート
顎を捉える
『ガバッ、ガッ』
あちゃー外れたかもなアゴ(倒置法)
まぁ気にせずナイフを余った右手でたたき落とす、
その時ふと、胸元からカチャカチャ鳴っているのに気付いた…あっもしかしてエアガンの時の習慣でハンドガンはうち胸ポケットに……
ま、まさか持ってきちゃった?
しかも投げられた分で2丁ないかこれ?
冷や汗が全身を伝う
どうしようこれ?
スチャ
🔪アァ〜ナイフを拾う音ぉー🔪
『避けてっ』
「おおっとまっず」
ナイフを拾い直しこちらに横ぶりにしてきた
間一髪で避けたと思ったが少し手首を切られたようだ血が数滴飛ぶ
『ソイツの能力は恐らくアドレナリンです』
「今のでわかるんか!?でも、その場合その場合痛みでは落としにくいか…」
『なぁに話してんだァ?』
今度は縦ぶりに振り下ろして来る
「いや、俺はお前みたいに暇じゃないっていう話をな?」
路地裏特有の狭い壁を使い右側の壁を軽く蹴り身体を一瞬浮かばせ左側の壁をまた蹴る
これで空中位置調整パーペキ
壁を蹴った左脚で膝を曲げ膝蹴りを頭にお見舞してやる 。
相手はふらっとよろめきそのままぶっ倒れた
「やっぱりなんとかなるな」
『ありがとうございます!あっ怪我してるじゃないですか!ぱっと治しますね』
さっさと手当を終わらせる、手際が良かった
「えっ早っありがてとうな」
『いえいえ私医者ですので…何かしらのお礼が出来ればいいのですが』
「俺にそういうこと言うと遠慮しないよ?」
『ええ、構いません。』
「じゃあ本当に言いにくいんだけどさ」
『大丈夫ですよお金は持っている方なので』
「…じゃあさ雑用でもなんでもやるから家にしばらくの間停めてはくれないだろうか?」
『ええ、その程度でしたら全然いいですけど貴方家は?』
「お恥ずかしいことに無くてですね」
『その身なりでですか!?』
「まぁそうなるよね上等(っぽい)だもんねこのスーツ…でもまじで行く当てなくて頼むよ」
『まぁその程度でしたら全然どうぞ』
「マジ?恩に着るわ」
『このまま買い物に行きましょう何が夜に食べたいですか?』
「焼肉」
『あぁ良いですよね焼肉、じゃあそうしますか』
「やったぜ太っ腹ー」
あっまだ名前も言ってないじゃん。
「遅れたけど俺は涙木羽両ってんだ」
『私とした事が名乗り遅れましたね私の名は』
【音九路 再躯】と言います
音九路は丁寧に頭を下げた。
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読み方としては おとくじ さいく です。
3話まで割と順調にかけています。この調子が続けばいいな
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