《幕間》

         【幕間 とある研究者の手記①】


 人間はひ弱で愚鈍だった。わかっていたつもりだけれど想定を下回るほどの低スペックだった。


 武力、魔力、知力、どれだけ注ぎ込んでも一向に成果が上がらない。それどころか中途半端に身につけた力で神にでもなったように我が物顔で振る舞う。


 救えない。愚かだった。人間がじゃない。こんな物に期待を込めた私がだ。次を探そう。


 人間なんかじゃないもっと使える駒を。私の野望を果たすその日はやってくるのだろうか。

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