【episode7-アレクサとペッパー】
私は、若くしてプロポーズされ、子供にも恵まれた。
その後、別居を経て離婚に至ったが、2人の娘と元夫とは今も良い関係が続いている。
ある日のことだ。
次女が言う。
「彼はさぁ、アレクサで、パパは壊れたペッパーくんだよね。」
どうやら彼女が相談を持ちかけた時の回答が類似しているのだそうだ。
娘の彼は、いつも穏やかに定型文のような返答を返すのだという。これがアレクサ。
それに対して、私の元夫である娘のパパは、早口でトンチンカンなことを言う。ABCの話をしているのに、DどころかFの角度から回答してくるのである。その、的外れで猟奇的な返答が壊れたペッパーくんということらしい。
あまりにも言い得ている…私はお腹を抱えて笑ってしまった。
娘の彼は、斎藤工くんに似たイケメンである。
同世代の女の子からまずまずの人気があり、時にはちょっとした浮気疑惑が浮上して、私たち両親をヒヤヒヤさせた。
元夫もまた、社内人気ナンバーワンだった。故に、結婚前も結婚後も浮名がチラホラ。
祖父に至っては、ストイックに仕事へ打ち込んでいる時には近寄りがたいオーラすら放っているのに官能小説が大好き。
世界的に有名な画家である、クリムトのエロさも中々なものである。
どんなに偉大な人でも、エロくて、幼くて、ちょっとおバカ。
男性とは、そういう生き物なのなのかもしれない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます