第3話_閑話『【絵】第弐拾壱之歯車-R_No.14-χ-』

「はかせー彼女の調子は?」

「まぁまぁじゃな・・・やはり第三世代からだをひとににせたせだいにはちょっと厄介な仕様があるのう・・・」

「と、いうと?」

「あれじゃよ・・・人に近づけすぎた結果、パーツ各所が複雑になって脆い。

壊れやすいんじゃ、メンテの回数も多くなる。ピンは繊細過ぎるんじゃ・・・。」

「・・・」

「まぁそう気負いするでない・・・お主が気負いしてどーする。」

「・・・うん。」

「まぁこの子は特に第三世代の始まり、コア身体ボディ

極めて、繊細な作業に特化しておるかわりに今後の後続たちの

見本であり第一歩。しっかり役目は果たしておる。」

「なぁ。はかせ、メンテしやすくしつつなおかつ、

ちょっとこの子大きめだけど小さくできるかな・・・。」

「・・・うーっむ、できるとは思う。わしのご先祖さんも多分やったことがあると思う。

ご先祖様の、ぜんまいらなんかはもっとすごい技術が使われたし、

わしにだってできんことはない。心配せぬことじゃ。」

「うん!わかった!」


「じゃ、健康診断メンテ終了、そろそろ起きるじゃろ。

アイロクをここに、この子のパートナーじゃしな。」

「うん。アイロク~。ピンが起きるって。」

「ん。わかったよ。」



「ピン・・・だいじょ」「ピン~~大丈夫!?こいつらに何かされてない!!?」

「・・・いや、アイロクさんよ、犯罪者みたいに言うなよ・・・。」

健康診断メンテならしたがな。」

「大丈夫・・・。いや、待って!!」

「!?」

「しいて言うなら、私、おじさん臭くなった!?」

「お前鼻ないだろ・・・」

「うわっ・・・サイテー。」

「ひどくないはかせ?こいつらの性格何とかならんかった?

このギャルというか生意気な女子っぽい性格・・・」

「どうにもならん(断言)。コアは返れない・・・。」

「誰が生意気よ。」「そーだそーだ!」


「家族の中でこいつらだけ、

一生、馬が合わない自信があるどうしたらいい?はかせ?」

「どうにもならん(断言)。」

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