第2話_閑話①『【溶】第壱拾参之歯車-G_No.06-ξ-』

「のう、ぜんまい」

「まい ぜん まままい ぜっん!ぜん まい ぜん まい ぜぜん まい ぜん ままい ぜぜぜん ままい ぜぜぜん まい ぜん まい ぜぜん ぜっん!まい

(なに、ごごうき?)」


「ここはいい土地だな。いい世じゃな。」

「まっい!まい ぜん まい まい ぜん まっい!ぜっん!ぜん まい

(たしかに)」


「眠り眠りし長き時、また生まれ死ぬが喜び。

我らは戻ってきてよかったな・・・。

まぁ少々喧騒があるがよい世の中だがな。」


「ぜっん!まままい まい ぜん まっい!まい ぜぜん まい ぜん まい ぜぜん まい ぜん まい ぜっん!まい ぜん まい ぜぜん まい ぜん まままい まい ぜぜぜん まっい!まい ぜん まっい!まい ぜん まままい

(はかせ、どうなったかな)」

「さぁな。まぁ死んでるだろう。

でも、今の世にも皆がおる。求めてやまなかった。皆がおる・・・。」


「まい ぜん まい ぜん まい ままい ぜぜん ぜっん!まい ぜん まい ぜぜん

(いんきょ?)」

「なぁに。まだ大工はやめねぇよ。

ちょいとぎこちなくなろうと、まだガラクタじゃねぇ。

この町には大工が必要だ。【日本】が誇るこの器量、俺もお前は衰えてないよな。」


{まい ぜん まい ぜぜん ままい ぜぜん

(うん)」

「まだ、隣を歩いてくれ。まだ壊れたくない。

我らは役目を果たそう。朽ちる最後まで、な。」


{まい ぜん まい ぜぜん ままい ぜぜん

(うん)」


・・・


「ぜん まい ぜぜん まい まい ぜん まい ぜん まい ぜぜん まい まっい!まい ぜん まい ぜん まい まい ぜん まい ぜん まい ぜぜん まい ぜん まい ぜぜん まい ぜぜぜん まい まい ぜぜん まままい まい ぜん まい ぜん まい ぜっん!ぜん まい まい ぜん まっい!まい ぜん まい ぜぜん まい まい ぜん まい ぜん まっい!まい ぜぜん まい ぜん まい まい ぜぜぜん まい ぜん まい ぜぜん まい まい ぜっん!まい ままい ぜぜん まっい!まい まい ぜん まい ぜん まい ぜっん!まままい ぜっん!ぜっん!ままい ぜん まままい まい ぜん まい ぜん まい まい ぜん まい ぜん まい まままい ぜん ままい ぜん まい ままい ぜん まままい まい ぜぜん まい ぜん まい ぜぜん ぜっん!ぜぜん まい ままい ぜぜぜん ままい ぜぜぜん まい ぜん まい ぜぜん ぜっん!まい 」

「・・・こっちこそ。」


「・・・二人ともー。何やってんの?」

「帰ってきたか。おかえり。なぁに。ただの駄弁りながら賭場よ。」

「ふーん。・・・まだまだ町に慣れないことがあったら、

町長とか、ほかのみんなに聞いてね。み、みんな、ここにいるから。ね。」

「へいへい。主は宿題とやらでもしなさいな。」

「・・・はーい・・・。」

「・・・やれやれ、大工以外にもやることは多いの。ぜんまい。」

「ぜんまー!!!」


【後書き】

あえて最後の文は翻訳しません。モールスとシーザー(五文字)です。

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