第4話
「うーーーん」
今は冒険者ギルドのクエストが沢山入っている資料集を読んでいる
資料集といってもクエストの紙がファイリングされているだけだけど
「電気蜘蛛は苦手だし.....龍はランク不足だし...
やっぱりEランクからだよねぇ」
一様Sランクのクエストを閲覧することはできるが受けることはできない
ランクはS.A.B.C.D.Eが存在する
そして僕は今一番底辺のEランクにいる
ランクの上げ方は様々で、別にモンスターを狩らなくても人助けなどで昇格することができる
しかし、人助けでは効率がとても悪いのでほとんどの人は討伐に行ってしまう
「Eランクは....人助けだけだよねぇ」
どのページをめくっては見えるのは人助けのクエストだけ。
けど最初から魔物もなかなか怖いものだから人助けでも全然構わなかった
「これにしよっかな」
僕がファイルから取り出したクエストの紙の内容は氷が欲しいというものだった
僕の得意な魔法は氷だしかもこの熱い中、飲み物に氷は必須だろうし一様氷を使えるには水を使えることが必須になるので水の魔法も使えることができる
受付に行き申し込みをする
「カズハさんですね今回はどうされましたか?」
ニコッとした笑みにドキッとしながらも、男として力仕事ではないのが少し恥ずかしいが....
「あの....このクエストを....」
「受けたいのですね?」
「は、はい」
僕の身長が小さすぎるのか受付する人に照れながら上目遣いをしてしまった
「あら..人助けなんて...私尊敬してしまいますね」
手を頬に当ててピンク色に染めた
Eランク全部人助けだったんだけど?
と思いながらも話を進めて行く
「では...いってらっしゃいませ♪」
僕ははじめてのクエストに緊張しながら足をガクガクさしてい行くのだった
〜 〜 〜
影の中
「くそっ!くそっ!」
アイアは決してカズハに向けない顔で暴れたい気持ちをどうにか抑えている
「ご主人様にデレデレしやがってぇ!」
ギルドの受付嬢のメス顔を見てアイアは大激怒だ。
そう言えば..この世界では影の中は人の本性が宿ると言われている。
私は影の中を移動できるのでその人の中に行けばその人の本性が分かる
それによって今まで私のことを騙そうとしてきた輩をボコボコにしてきた
しかしこの私の唯一のご主人様は影の中が晴れているのだ
どういうことか、いい人でも暗かったりするが
ご主人様の影の中は暖かくて私を包むようなそれはとても心地が良かった
「はぁ♡ご主人様が感じられて....幸せ」
アイアは怒りながらもカズハの影の中でご主人様を見守るのだった
〜 〜 〜
「あぁ、坊やが...」
おばあさんはこのアイス?屋さんの店長みたいで
このお菓子は甘い水を凍らすのらしいが
凍らすための氷の備蓄がなくなってきてしまい
経営困難ということらしい
「はい冒険者ギルドから来ましたカズハと申します、どうぞよろしくお願いします」
「あらっ礼儀も正しいなんてすごいわねぇ」
「いえいえそんなことはございませんよ、それより
始めてもいいですか?」
善人ならば、敬意を払うのは当たり前だ。
「は、はいお願いします」
お手伝いのクエストはその人の名前は自分で聞けのこと
だけどあんまり、名前なんですかなんて聞けない....
名前がないなんて相手の口から聞きたくないから
氷なら無詠唱でちょちょいちょいだ
「ほぉ〜すごいねぇ坊ちゃんは」
おばあさんに感激されて役に立ってるだと思えて少し顔が赤くなる
〜 〜 〜
「あぁー!なんでご主人様、私の時はあんなに照れないのに!もうこうなったら実力行使よ私はご主人様に全てを捧げた女よ、私はご主人様に裸って喜んで見せるんだから!」
この人、アイアはおばさんに嫉妬している
何を隠そう、アイアはご主人様のカズハが大大大好きで絶賛影の中という特権を使いながらストーカーしている
「返ったらご主人様をめちゃくちゃにして、顔を真っ赤にさしてあげてそこで1発ハッスルするだから!」
どうやら、カズハは役に立つのが好きみたいらしい
こうやって氷を備蓄しただけでも感謝されてすごく嬉しがっている
「うふふっ、奉仕して喜ぶなんてご主人様は私に似ているわね、もちろん私はご主人様に奉仕するのが至上の喜びですけど!飼い主に似るというものね、もちろん私がペットの方ですそしてご主人様が飼い主です!」
アイアは自分を抱きしめながら、影の中で身悶えていた
「ようこそ、あらっもう帰っていらっしゃったのですねカズハ様」
受付嬢の人がニコッとした笑みで僕を迎えてくれた
「これ、終わったよ」
「あらっすごいですねご主じゃなくてカズハ様♡
報酬はこちらです」
僕ははじめての収入にわくわくが止まらなかった
「またのお仕事お待ちしておりますカズハ様」
「うん!ありがとっ」
嬉しくなって声が上がってしまったけど、ようやく手に入れたお金が嬉しくてそれどころではなかった
「ただいまー!」
どんっと扉を開けると
「お帰りなさいませ!カズハ様!」
ケレスさんと他のメイドさんたちがいた
アイアさんは今僕の影の中で何かをしている
「お疲れでしたねカズハ様、今日は私が癒して差し上げます」
少し緩んだ顔に僕はドキッとしてしまって、少し疲れたのでその誘惑に乗ってしまった
って!待って待って!
部屋まで荷物を持って行ってくれただけかと思ったらそのままベットに押し倒されて僕は唖然とした
癒してくれるとか言われたからちょっと乗ってみようかなぁって膝枕とか期待したのにこれは違う!
「はぁはぁ....カズハ様にご奉仕できるなんて幸せです」
頼んでないけどね!?
少し息が上がって顔が高揚している
こんな生々しいのを見てしまって僕は理性が切れてしまいそうになった
「カズハ様....私を.....」
ケレスさんの口が僕の口につk
「何やってるのよ!」
「ちょっと!?アイア?!もうちょっとでカズハ様と一つになれたのに!」
アイアさんがどこからか出てきてケレスさんは僕の上からどかされてしまった
「ご主人様、このケレスは私がお仕置きしておくのでごゆっくりおくつろぎ下さい」
「カズハさまぁー!たすけt」
「あはぁはぁ」
笑えない、だってこの昂りを抑えられる気がしないから
それからカズハずっと気持ちが昂って昼寝ができなかった
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