第二章 冒険者ギルド

第3話

「ここだね!」

GUILDと書いた看板の建物を前にして、僕たちは中は入っていった


「初めまして!冒険者ギルドへようこそ、新人さんの方ですか?」

受付の前に立つとボブカットの人が僕に喋りかけて来た

「は、はい先日こちらの学校の試験を、」


証明書と申請書を渡すと


「これはこれはすごいですね、魔力コントロールもS、威力もS、とは」


「いえいえ、それで手続きをお願いしたいのですが」


「かしこまりました、ではこちらの紙に名前、団体なら団体名、それと一様冒険者ギルド基準の魔力検査をするためこちらに手をかざしてください」


「はい、分かりました」


「うふふ、すごいですね、では離していいですよ」


(むー!あのメス豚ご主人様に馴れ馴れしくイチャイチャするとは、その方はあなたが話せないくらいもっと高貴な存在なのよ!)


カズハの影から、すごい視線を送るこのメイドさんアイアは嫉妬心でおかしくなりそうになっていた


「ありがとうございます」


「カズハっと、」


名前を書いてグループではないので自分の名前を書いて提出する


「はいっ、確認できましたありがとうございます、

えっと任務は2日後からとなりますので今日はお帰りください」


「はいっ、ありがとうございました!」


「いい冒険者ライフを」


僕は振り返ってギルドを出ようとすると


「いたっ」


顔面に何かが衝突して痛い


「あん?なんだこいつ」


「ちびっ子じゃん」


「こんなやつがギルドになんのようだ?」


見上げると三人組の背の高い人が僕を見下ろしていた


こ、怖い!

「ご、ごめんなさい!」


とりあえず謝ろうと腰を曲げると


男らはニヤニヤして僕を見て来た


「なぁーちびっこ、今ぶつかった時金の音がしたよなぁー?、今回のところはそれで許してやるからだせよ」


すると、その男が僕に向かって腕を伸ばしてくるっ


「やめてくださいっ!」


僕はアイアさんからもらったお金を取られたくなくて、思わずその男の手を払ってしまった


「いたっ!なんだ?!、ガキのくせにぃー!」


その男が手を上げる


やだっ!

そう思った瞬間、いや、思おうとした瞬間


うん?痛いのがない?


恐る恐る目を開けると周りの人らは動きが止まっていた

僕は時が止まった世界にいた。


「ご主人様っ!大丈夫ですか?!、お怪我はありませんか?痛いところはありませんか?はぁ...はぁ..はぁ.....」


アイアさんが正面に立って僕のいろんなところに触って触診してくる


するとアイアさんはこの男の人らをギロッとにらめつけて

僕の目を隠した。

何故目を隠されてるのだろうかと不思議に思っていると


「くそ野郎ども、ご主人様に二度と近づくな」

いつのまにか目の前にいた男らは血を吐いて、倒れていた


「あの....アイアさん....」

袖を掴もうとアイさんを呼ぶと


「っ!、どうしましたか?!痛いところがやっぱりありましたか?!どこですか?見してください!」


僕にもまた別の意味のギロッとした目であらゆるところを触ってくる

どさくさ紛れに胸とか触られて、とても恥ずかしかった...


「な、なんでもないってって」


「そ、そうですか?本当にどこも痛くないのですね?」


「うん、本当に大丈夫....それよりもこの人らは?」


「あぁ、このくそ野郎どもですかご主人様に手を出そうとしたので万死に値すると判断し、気絶程度でぶん殴っておきました」


「いつ?」


僕にはそんな音、目は縛られていたけど、音は完全になかったし、目は1秒しか縛られていなかった


「私は時間、空間を操ることができます。ほらっ今も一瞬だけ止めましたよ先程は主人様の目を隠した瞬間時間を止めただけです」


すると、ほっぺたに湿り気が感じられる


「うっなんかほっぺたが濡れてる.......」


「うふふ、ご主人様のほっぺたはとても美味しいです一生舐めていたいですねぇ」


「は、恥ずかしいからこんなところで言わないで!」


「音、目は完全に他の人から遮断していますよ?ほらっ、ご主人様のアソコ気持ちいぃぃです!!」


「ちょ!何言ってるの?!」


何が起こっているのか分からず、恥ずかしくてあらゆるところを隠した


「うふふっ冗談ですよご主人様っ」


周りの人の目が寒さを隠し持った無視という温かい目で見られているのかそれとも本当に見られていないのか分からない


「ほらーご主人様との一時を邪魔される訳には行きませんからねぇー」


「それでは、ご主人様また、それといつでもお呼びになってください、特に夜とか夜とか夜とかです!」


「あはは、」


そう言ってアイアさんはまた僕の影に入っていった

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