第23話 ウールウエポン
ケフェウスはアリエスに向かって剣を構え走り出した。
「ケフェウス!!待て!!」
オリオンがそれを静止しようとするがその言葉はケフェウスには届かない。ケフェウスがアリエスに向かって剣を振り下ろす。その時
「『ウールウエポン・
突然アリエスの前に白い剣があらわれケフェウスの剣を弾く。その剣はアリエスのアフロから伸びていた。
「『ウールウエポン・
アリエスがそう言うと剣は髪の毛のようにほどけ斧の形に変わる。斧はケフェウスに向かって振り下ろされるがケフェウスはそれを避ける
「な、なんなんだあの武器は!」
ケフェウスの疑問にオリオンが答える
「あいつの力『ウールウエポン』は奴の髪の毛を自在に操る力らしい」
「そう、まぁ正確には自在に変化させる力だけどねぇ。だからただの髪の毛でも鋼鉄並の硬さにできるのよねぇ。『ウールウエポン・
アリエスの髪の毛が大きな木槌の形に変わる。それが地面に振り下ろされ、大きな揺れを起こす。揺れにより誰もがバランスを崩す。そして地面がバランスを崩したケフェウスの方に割れ始める。
「危ない!!」
ベラトリクスが急いで体制を整えケフェウスの方へ走り体当たりをして地面の裂け目に落とさないようにする。
「助かりました」
ケフェウスはベラトリクスに礼を言う。アリエスはと言うと
「うっぷ、今の揺れで酔った・・・」
「ふざけてるのか!!」
オリオンのその言葉に口を抑えたままアリアスが顔を上げた
「ふざけてる?ボクは結構真面目にやってたんだけど?ああそうかいそうですかい。真面目にやってるやつは自分の攻撃で酔わねぇってかああもういいや。君達と真面目に戦ってんのに真面目にやってねぇ言われんなら真面目に戦わねぇよ」
「逃げるのか!」
「逃げるって誰が言った?真面目に戦わねぇって言ったんだけど?ここから先は一方的な殺戮ってことだよ」
ケフェウスの言葉にアリエスは頭をかく
「『ウールウエポンズ・
アリエスがそう叫ぶとアリエスの髪が複数の斧に変わる。そしてそれを次々と地面に叩きつける。斧は地面を割き、騎士を潰し、
「問答無用かよ」
「ちっ、近づけねぇ」
ケフェウスとベラトリクスがアリエスから離れながらそう声を漏らす。
「静まれ!」
「えい!」
タビトが銃弾をアンドロメダは矢をアリエスに向かって放つ。
「『ウールウエポン・
アリエスの髪の毛が盾になり銃弾と矢を受け止める
「今だ!」
ベラトリクスがアリエスに向かって走り出す
「『ウールウエポンズ・
アリエスが盾を構えたまま髪の毛を剣に変えてベラトリクスに向かって剣を振るう
「ちっ、このタイミングでもダメなのか」
「君達こそふざけてるよな?何?ボクは真面目にやってもふざけてるって思われんのに君達はふざけてても問題ねぇの?腹立つなぁ!『ウールウエポンズ・
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