第22話 気まぐれな災厄
ケフェウスはオリオン達のいる食堂へと移動した
「おかえりケフェウス。もう大丈夫なのか?」
オリオンがケフェウスに聞く
「完全に立ち直れたわけではありませんが、もう大丈夫です」
「よかった。ベラトリクスさんもありがとうございます」
アンドロメダがベラトリクスにお辞儀をするとベラトリクスは胸を張った。
「おう、アタシにかかれば朝飯前よ」
「ベラトリクスさんは俺を説得しながら人の朝飯食べてましたよね」
ケフェウスのその言葉を聞きタビトがベラトリクスを睨む。
「それは本当か?ベラトリクス!」
「ちょっと〜、ケフェウスく〜ん。そういうことは言わなくていいんだよぉ〜」
「ということはさっきの話は本当ってことだよな?お前ってやつは」
タビトがベラトリクスに怒鳴ろうとしたところに騎士団員が走って部屋に入ってきた。
「大変です隊長!ハマルから緊急救助要請が!」
「なんだと!?皆!急いでハマルに行くぞ!」
団員から話を聞いたオリオンは団員たちに支度準備を急がせた。
「緊急救助要請ってなんですか?」
「ケフェウスは知らなかったか。『シェダル』と友好関係を築いている都市や村の長が持っている装置で『シェダル』に救助を要請できるんだ。君の村に助けに行けたのも緊急救助要請を村長がしてくれたからだ」
ペテルギウス聖騎士団は急ぎ戦闘準備をしてハマルに向かった。
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ハマルに向かう途中オリオンが首を傾げた
「おかしいなハマルならそろそろ建物の影が見えてくるころだが」
しかし騎士団が進み見えてきたものはバラバラになった木材とそこに埋もれる複数の人の体だった
「なんだこれは、この短時間で村が跡形もないではないか」
タビトが絶句する。
騎士団が驚いていると黒装束の人達と白色の髪のアフロ男が騎士団の前に現れた。
「お前は!『
オリオンがアフロの男を睨む。
「うん、そうだよぉ。久しぶりだねぇ騎士さん方」
アフロの男がのほほんとしながらそれに答える。
「オリオンさんはあの男を知ってるんですか?」
「ああ、こいつがいたから私達は
オリオンはケフェウスの方を見て答え再びアリエスを睨む
「そうだよぉ」
「何故こんなことを!」
ケフェウスの問にアリエスは首を傾げながら答える
「え?だってぇ村に来たら石を持ってないか聞くわけじゃない?それで『知らない』って言われたらどうする?本当に知らないのか隠してるのか分からないじゃない?で、どうしようかなって思ったら村を全部壊してそっから探せば確実じゃない?」
「そんな理由で!ふざけるな!」
ケフェウスがアリエスに向かって走り出した
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