第9話 アクエリアスとの決戦
「ひとつだけ、提案があります」
アンドロメダがそう言うと、オリオンとケフェウス、ベラトリクスとタビトはアンドロメダの近くに行った。
「俺がさぁ、ここにいるのにさぁ。俺を無視して!!俺を殺す手段を話し合うってどういう神経してる訳!?腹立たしいな」
アクエリアスがアンドロメダ達に掌を向けようとすると、騎士達がアクエリアスを攻撃した。
「我々が抑えておきます。今のうちに作戦会議を!」
「すまない。
それで、アンドロメダ。提案とは?」
オリオンの問いにアンドロメダは真っ直ぐとした眼差しで答えた。
「彼の言葉を思い出してください。
彼の水を出す力は彼の水分を銃弾のように放つ力つまり、使い過ぎれば彼は脱水症状になります。」
「でも、やつの話だろ?信用出来ないだろ。」
ベラトリクスがそう言うと、ケフェウスが前に出て口を開いた。
「いや、あいつが村から出た時、今より腕が細かった。
使いすぎると脱水症状になるのは本当だと思います」
ケフェウスがそう言い終わると同時に騎士達が倒れてしまった。
「ちっ、まぁ試してみるか。」
ベラトリクスはそう言うと4人の前に出るとアクエリアスに向かって回り込むように走り出した。
「それが俺を殺す技だ?ふざけるんじゃねぇ!!」
アクエリアスが左腕を横に振り、水しぶきを飛ばした。
ベラトリクスはそれを飛んで避ける
「今だ!タビト!」
「分かっている!」
アクエリアスが振り向くと、タビトが銃槍を固定し、狙撃の準備をしていた。
「くらえ
そう言ってタビトは銃槍を発射した。
「くらうかよ」
アクエリアスはタビトに向かって掌を向けると水柱を飛ばした。
他の3人は建物の裏に隠れ、タビトは自慢の大盾で水柱を受ける。
銃弾は勿論破壊され、タビトの盾にもヒビが入ってきた。
「上にも気をつけろ!」
ケフェウスは建物の屋根から飛び、アクエリアスの上にある木の枝を斬った。
舌打ちをしたアクエリアスは真上に水柱を出し、枝を破壊するが破壊し終わった後、地に膝をついた。
「クソが!お前ら井戸から水を大量にもってこい。
この村は水が大量にある!!全部もってこい!!」
命令された黒装束達は急いで井戸から水を汲み、アクエリアスに渡そうとした。
しかし、多くの黒装束はベラトリクスに斬られ倒れた。
「遅いぜ、兄さんたちよ」
残った黒装束はベラトリクスのあまりの速さに驚いている隙に他の騎士達に斬られてしまった。
「終わりだ
タビトは銃槍を発射した。
アクエリアスの目にはその銃弾が自分に届くまでの時間が永遠のように感じた。
「(ふざけるな、何故俺がこんな目に遭わなきゃならねぇ。俺は正しい事しかしてこなかったってのに!)」
アクエリアスの脳裏に自らの過去がフラッシュバックする。
泣く子供、怒る親、血塗れた拳。
アクエリアスの意識が朦朧とし始め、銃弾はアクエリアスの脳を貫いた。
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「ひとつ、話をしましょうか。
彼は昔、ただのルールに忠実な少年でした。
ある時彼は、盗みを働いた少年を殴り倒しました。その少年は村の偉い人の子供でした。少年はケチで自分の食べた果物のお金を払いたくないだけでした。
しかし、村の偉い人の怒りをかった彼の家族達は村から追放されてしまいました。
彼の両親は彼に説教をしました。『世の中やって良い事と悪い事がある』と。彼はその意味を理解できず、『人に暴力をふるうことが悪い事』と学びました。
しかしある時、彼は盗みを犯した人を取り押さえる人達が周りから褒められるのを目にしました。
彼は彼の母親にその事について話しました。すると、『普通は褒められる事だ。お前は偉い人に暴力を振るったから問題になった』と言われました。
彼は怒りました。そして、世界に絶望しました。
『位が高いからって罪を逃れられる?ふざけるんじゃねぇよ!』
両親を殴り倒した彼は、様々な罪人を見つけ次第殴り倒しました。
ある時、彼がいつもの様に罪人を殴っていると1人の男が彼に声をかけました。
彼は男の話に賛成し、男について行きました。
そして、
水瓶の星が輝きだしました。」
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