第8話 VS水瓶の座
『ペテルギウス聖騎士団』とアクエリアス率いる『
戦況は『
特に、素早く黒装束の懐に入り次々と切り倒していくベラトリクスと
数多の剣を受け止め、銃槍で一気になぎ倒すタビトにより、『
「本当に腹立たしい、『シェダル』の犬共が」
アクエリアスが団員に向かって掌を向けたところでベラトリクスはアクエリアスに向かって行った
「この前はその魔法にやられかけたけど、今回はそうはいかないよ。
こっちには『魔法の威力を殺す石』があるんだ」
ベラトリクスが笑いながら言うと、アクエリアスはまた、眉間にシワを寄せた
「なんだと!?」
そして、ベラトリクスに向かって腕を払い水の玉を出した。
「効かないっての」
ベラトリクスが笑って言うが、アンドロメダはその光景を見てベラトリクスに向かって叫んだ。
「違う、避けてぇ!!」
ベラトリクスは不思議そうな顔をして、アンドロメダを見た。
水の玉にベラトリクスが当たるギリギリでタビトがベラトリクスの前に出て、盾で水の玉を受けた。
他のところへ飛んでいた水の玉に2人の団員が当たり血を流した
「え?どういうこと」
その光景に、ベラトリクスもオリオンもケフェウスも他の団員も驚いていた
「おかしい、確かにステラが用意した『魔法の威力を殺す石』のはずなのに・・・」
「違いますオリオンさん、あの水も彼の能力なんですきっと。」
真剣な顔でアンドロメダにそう言われたアクエリアスはより一層、眉間のシワを寄せた。
「ちっ、田舎者のガキが!見抜かれたなら教えてやるよ。
俺、水瓶の座の力は。
この掌で掴んだアホから水分を吸い取る『水吸い』と、この掌から俺の水分を銃弾と同じ威力で飛ばす『水吐き』の2つだ。
つまり、お前らがどれだけ魔法の対策をしようとこっちは正真正銘、ただの物理的な水なんだ、対策は無意味なんだよ!」
そう言いながらアクエリアスはまた、水滴を飛ばした。
盾を持つ団員はそれを盾で防いだ。
黒装束の人達もその隙を狙おうと団員を襲うが尽く返り討ちにあい、怯えた1人の黒装束が逃げようとした。
しかし、逃げた先にいたアクエリアスに首を掴まれた。
「お前さぁ、仕事も終わってないのに何逃げてんだよ。部下として使えないならせめて!
俺の弾として使ってやるよ!」
そう言うとアクエリアスは黒装束を掴んでない方の掌をアンドロメダに向け、水柱を飛ばした。
オリオンは急いでアンドロメダの前に立ち、盾を構えた。
そして、タビトがオリオンよりも前に立ち盾で水柱を防ごうとした。
しかし、水柱の威力は大きくタビトは大きく後ろに押されて、オリオンに当たるギリギリまで押されながら水柱が消えるまで耐えきった。
アクエリアスはミイラになった黒装束を捨てながら舌打ちをした。
ケフェウスがアクエリアスに向かって走り剣を振り下ろしたが、アクエリアスにいとも簡単に避けられ首を掴まれ押し倒されてしまった。
「田舎者のガキが!俺に敵うと思ってんのか!腹立たしい!お前もミイラにしてやるよ」
アクエリアスはそう言って首を掴んだ手の力を強めた。
「その手を離しな!」
しかし、ベラトリクスが村の家の屋根から走りアクエリアスの真上から2つの剣を向け落ちてきた。
「ちっ!」
アクエリアスはケフェウスを掴んでいない方の掌をベラトリクスに向けた。
「真横がお留守だぜ!」
オリオンがその隙にアクエリアスを狙う。
しかし、突然来たオリオンに気づきアクエリアスはケフェウスを掴んでいた手を離し、攻撃を避けた。
「大丈夫か、ケフェウス」
「はい、すみません」
ケフェウスが立ち上がると、オリオン、ケフェウス、ベラトリクスの3人は後ろに下がった。
「ちっ、近くに寄ったら掴まれる、離れていたら水の弾丸が飛んでくる。どうすれば」
アクエリアスを睨みつけながらベラトリクスがこぼす。
「あ、あの・・・
ひとつだけ、提案があります。」
アンドロメダは皆にそう言った。
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