第5話 近況報告

初めて一緒に登校してから時は過ぎ1週間が経っていた。

1週間も経つとフラグも立つのだ。


その名もイベントである。


確かに学校で軽く自己紹介をしていたけれど、あんなのはほんの一面にしかすぎない。

かといって、自分は他人のことを根掘り葉掘り聞きたいタイプかと言うと違うのだ。

では、なんでそんなイベントに至ったかというとそれは全て、気づいたらそうなってました。。。



「相馬さんは一人っ子ですか?それとも兄弟はいますか?」

「一人っ子だよ」

「おお!では相馬さんはペットは飼っていますか?」

「いいや、飼ってないけど。猫派かな」

「私も猫派です!では、休日はなにをして過ごされますか?」

「家にいる時は本を読んだり、でもたまに外にもでかけます。」

「私も本好きなんですよ」

「へぇ〜」

(なんなんだこの事情徴収のような雰囲気は!思わず一瞬敬語になったじゃないか)


「高橋さんはそんなに僕に質問して、なにかしたいことでもあるの?」

「ん?ああぁそういうわけではなくってですね。ただ単に・・・」

「単に?」

「気になったからです。そうです。つまり知的好奇心ってやつです。」

「はぁ。そんなものなのか」

「はい。私は知的好奇心多い系の人なので。」


なぜかのせられてしまった。高橋さんと話していると、会話をいつの間にか持っていかれてしまうことが多い。


それが僕の最近の成果である。

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