第4話 登校とは、ちょっとおかしいものである
次の日のことである。
僕は6:30に起き7:45頃に家を出て8:13に登校する。というのが本来の僕の日常だった。それが、違ったのだ。あろうことか道に迷っていた転校生、高橋柚月と道端で遭遇した。昨晩の考察から、彼女には一旦話かけないと言うことで決まっていたはずなのだが、あれは声をかけるしかなかったし、というか、むしろ、声をかけられたのはこっちなのである。
「あの。確か前の席の相馬さんですか?」
「ん〜と。一応相馬ですけど。何かようですか?」
(なんだ、こいつ結構自分から話かけて来るタイプだったのか!)
「はい。そのお恥ずかしながら、学校までの行き方がわからなく。。。」
「それで道に迷っていると?」
「まあ、そういうことになります。。」
「えっと、確か高橋さんだよね。僕も今から登校だし、ついて来てもいいけど、」
「いいんですか?!」
同じとこに行くのであるし、当然の対応をしたのだが、高橋さんの驚き様に逆にこっちが驚いてしまった。
「じゃあ、立ち止まってても遅れちゃうし、行こっか」
「はい。お供します!」
(お供って、桃太郎じゃないんだから)
などと、思いながら、電車に乗り、その後意外と話がはずんでいたことに自分でも驚いていた。
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