5話 スイはクールに愛をささやく。
さああっ、と血の気が引く。やば……みられちゃった。でれでれしてるの……みられちゃった。
レミとリアにはクールでかっこよいおねえさんメイドを演じていたのに……これでは台無しだあ……。
「や、や、やだぁ……」恥ずかしくて私は自身の顔を両手でおおってしまう。
「いいじゃん、かわいいし。ね?」リコはレミとリアに同意を求める。
「はい。スイおねえちゃんも、そんなふにゃふにゃするんだ……」レミは少し感心している。
「私みたいに、甘えんぼなんだね〜」リアも同意する。
「にゃぁぁっ……」顔から火が出そうで猫みたいな声が出てしまう。
「私もする〜」とリアもレミの方を振り向き、ぎゅっと抱きついた。
「わぁ、お嬢様もあまえんぼになっちゃいましたね……たくさん甘えていいですよ〜」にこにこになったレミは抱きしめ返す。
「えへへ〜ふにふに〜」とリアは顔を胸に埋めている。
「リコおねえちゃんほど私はおっぱい大きくないですけれど……」
「だいじょうぶ〜たくさんふにふにするし〜」
「ふふ。もう、かわいいんだから……」ちゅ、とリアお嬢様の髪にレミは口づけをする。
「わぁ……えっろ、じゃなくて、エッも……」リコは二人をガン見して顔をとろけさせている。私も同じように見とれてしまう……。
少しして、私はリコに急に片手を引っ張られる。
「わわわ!」私は彼女の上に倒れかけそうになって慌てて前に手を出してしまう。
ぐにゅん! リコのおっぱいをわしづかみにしてしまう。
「ぴぃや!? えっち……」驚きつつも顔を赤らめてリコはつぶやく。
「事故や事故……! 急に引っ張るから……やわらかっ」私は少し指を動かして揉んでしまう。
もにゅ、もにゅ……。両手で掴み、指を動かす。
「ぴにゃあぁつ……」恥ずかしそうに彼女は体をもだえさせる。少しいじわるしてやろ。
横にひっぱってみたり、こちょこちょとくすぐってみたり。
「ぴゃっ……ぴぃ……えっち、やめっ……あははは!」リコは色々と反応してくれる。かわいい。
「ね、二人の前でこんなにおっぱいもまれて、はずかしくないん?」私はにやつきながらリコに聞いてみる。
「あ……やぁ……はずぃぃ」リコもさっきの私と同じように顔を両手でおおってはずかしがる。
「もうお嫁に行けないよぉ」なんて、大げさなことをリコは言い出す。
……あ、クールな決め台詞を思いついた。リコの耳もとに口を近づけ、こうささやく。
「お嫁に行けなかったら、私がもらってやっからさ」
メイドとお嬢様の、アイの日々。 金魚屋萌萌(紫音 萌) @tixyoroyamoe
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。メイドとお嬢様の、アイの日々。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます