4話 スイはスウィートに甘えちゃう。

 

 リコは椅子に仰向けに横になり、私は彼女の上にうつ伏せになってしまう。

 

「んふふ」リコは変な笑い声を出しながら私を抱きしめる。

 

「わぷぷ……」私の顔はおっぱいの海に飲み込まれ、息がしづらい。

 

「んぐぐ……」頑張って引きはがそうとするけど、こういうときだけリコは力が強い。いつもはイスひとつ運ぶのにもぴいぴい言うくせに……。体勢的に踏ん張れないのもあるけど、逃げ出せない。

 

 もういいや。私はあきらめる。息もしようとすればできるし。すーっ、はーっ。谷間にめちゃ吐息がかかるけれど、私は悪くない。

 

「んふふ〜あ、こうふんしてる? えっち〜」

 

「ちゃうわ。はなしてくれないからしょうがないやん……」くぐもった声で否定はしたものの、少しテンションは上がっていた。

 

 たまにふと、リコの胸に触ってみたいなぁ、なんて不埒なことを考えちゃう時がある。けれどはずかしいから手を出したことは……多分ない、よね? 私クールだし。

 

 この際だし、堪能させてもらおっと。私はぐりぐりとリコのおっぱいにほおずりをかます。ぷにゅんぷにゅんと心地よい感触がほっぺに伝わる。うっすらといいにおいがして、どきどきしてしまう。

 

「スイちゃん、おっぱい好き〜? よしよし、いいこいいこ」リコは猫なで声で私の頭や背中をなでなでしてくれる。あ、なんかスイッチはいっちゃいそう。リコの前だし……ま、いっか。

 

「ん〜、すき〜♡」と私も甘えた声をだす。顔見られてないし、甘えちゃえ。「リコおねえちゃん……」なんて言ってしまう。

 

「ふふふ〜おねえちゃんにたっぷり甘えていいですからね〜♡」そういいながら、胸の外側を押して、私の顔を更に挟み込んでくれる。「わぷ……」更におっぱいの海に私は溺れる。

 

「はあぁ……幸せやぁ……♡」テンションが変になった私はエセ関西弁を使ってしまう。

 

「ね、おねえさんスイちゃんにちゅっちゅしてほしいなぁ〜」甘い声でおねだりしてくる。

 

「うん……わかった! ちゅっちゅしてあげる!」ノリノリでりこの言葉に返す。

 

 

 でれでれした表情で私は顔をあげる。甘い……あまいちゅーしよっと。

 

「あ」「あ」レミとリア……二人の視線が刺さる。

 

 長椅子の端っこ、手すりにあごを乗せて見つめているリアお嬢様と……その後ろにレミがいた。

  

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