第4話 5億年の間で激強メイドに勝つために修行じゃ!

チキショー!


俺は何をされたんだ!?

メイドの攻撃が見えない!

勝って、あのおっぱいを一揉みしたいのに!

1000年で確実にアニメキャラくらいは強くなってるはずなのに。。。


なぜ、攻撃が見えないんだ?

何かあるのか?

服の下に何かトリックあるんじゃないか?


俺はスカートの下を覗こうとした。


「何、やってんの? マジに◯すよ」


その笑顔は殺意の花で満開だ。


「いや、攻撃が見えないんだよ。服の下に何かあるんじゃないかなって……」


俺は見ようとする理由を言うと、呆れながら


「修行が足りな過ぎなだけだよ。そのいやらしい精神から何とかした方がいいんじゃない?」


そんなこと言われましてもぉ。


1000年間、真面目に修行したぞ。

宮本武蔵、グレ◯シー一族、塩田剛三、竹内久盛……指導してくれた先生から免許皆伝をもらっている。

やはり天使は強いのか……

俺は考え込む……


「晩御飯できたよー!」


彼女の俺を呼ぶ声が聞こえる。


「あとでいい」


「大丈夫だよ。◯すなんて、8割はジョークだし怒って……ないよ」


2割はマジなんだ……しかも、少し怒ってんじゃんかよ!?

クソ! 晩御飯食ってる間、ずっと煽りまくるんだろ?

簡単に行くもんか!

くぅ……なんとかならんかな?

あのメイドは正直言って気が合うし、離れたくない。

でも、簡単におっぱい触らせてくれそうなあの水色の髪したかわいいメイドも呼びたいなぁ。


「ごめん、怒ってる? 千年間仲良くしてきたんだしさぁ。機嫌直してよ」


じゃあ、そのフカフカしてる柔らかおっぱい触らせろ!


「あのさぁ、もう勝手にしたら? 面倒臭いんだけど……今日はアンタが大好きなパラパラな◯将風炒飯とパリパリ餃子だよ」


ぎょ、餃子と炒飯!?

クソッ! 負けだ負けだ!

腹減ってるし、行くぜ!


俺はダッシュでリビングに行った。


メイドはゲラゲラ笑いながら指差して馬鹿にする。


「ちょ、バカじゃん。めっちゃ単純! 超面白い! やっぱりアンタとなら5億年あっという間だわ!」


うぅ……やっぱり煽るじゃんかヨォ。。。

泣きそうだよ……全く。


メイドは笑いながら俺の肩をポンポン叩きながら言う。


「ごめん、ごめん。人間としてはよく頑張りました。褒めてあげる。だからさ、一緒に食べよ。アンタと一緒に食べるの最高なんだよ」


まぁ俺の好みを知ってるから許してやる。

一緒にガツガツご飯を食べる……やっぱり美味い! なんだかんだでコイツが最高だよな。


でも、水色髪のあの子やピンク色の髪の陰キャのあの子も呼びたい。


「他のメイド、呼んだら◯すよ」


なんだよぉ〜。気づかれてどうする? 俺?

まぁいいか。コイツ一人で十分だ。


「何にもない。いつか、君に勝ってマウント取りまくるから!」


「言ったねー。やっぱりアンタはかわいい! でも、私をチェンジしたらダメだよ?」


「ガチでチェンジしたいと思ったことねーわ」


ガハハと二人で笑い合う。


コイツといたら、なんだかんだで5億年は早く経ちそうだな。


その日の夜。

俺は外の景色を見ようとプレハブ……いや、中身は異常に広い屋敷だけどね。

態度は横柄で距離感がおかしい憎まれ口ばっかり叩くけど、アイツの見た目はかわいい。

目は赤い瞳でパッチリしてるし、鼻筋は通っていて、小顔でショートボブが似合う童顔。

くぅ、ここの風呂は何でも揃ってんのにかわいいメイドとイチャイチャできないのは辛いぞ。

そんな妄想をしていると無限に輝く星々と地球が見える。


綺麗だけど、もしかして、これは宇宙の何処かなのか?

まぁ考えるのはよそう。


「あ、お久しぶりです。神です」


「あぁ、1000年ぶりだな」

「よかった。覚えてくれてて。何か楽しそうですね。賭けは私の勝ちになりそうで何よりです」


「まぁそれはよかったよ。俺も楽しんでるし、win-winってヤツだな」


「今日はさらにWinな情報があります」


「何?」

「人類の英傑が通ってるスポーツジムがあるんで紹介します。もちろん、出会った宮本武蔵さんや竹内久盛さん、◯レイシー一族のみなさんも通ってますので、ぜひ」


おお! 誰かあのメイドに勝つ方法を知ってるかもしれない! 


行くしかねぇ!

ってか、この話は1日しか経ってねぇ!


続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る