エッセイはキライなんだがなあ

よろしくま・ぺこり

わたしはアマチュア小説家であります

 こんにちは。今回も文章を書くためのリハビリです。


 わたしはわりと読書好きですが、エッセイはまず読みません。ほぼ小説オンリーです。ただ例外として故・中嶋らも氏の作品はたくさん読みました。その出会いは、マガジンハウスから二十数年前に発行されていた雑誌『鳩よ!』に、らも氏のインタビューが掲載されていて、それがあまりにも抱腹絶倒な内容だったので「この人はきっと面白いぞ」と今より一つ前のカバーだった双葉文庫で揃っていた、らも氏の作品を大人買いして読みましたら、予想以上の爆笑モノで、その後は角川文庫で出ていたエッセイだかなんだかよくわからないものや、作家のいしいしんじ氏とアムステルダムの大麻バーへ行った話などヤバいものも読んで、行き着いた先は集英社文庫の『ガダラの豚』上中下巻の小説。これはものすごく面白かったです。わたしの好きな小説のベスト5には必ず入ります。ちなみに不動の一位は歌野晶午氏の『葉桜の季節にきみを想うということ』です。初めてまともに読んだミステリーが最高のミステリーだったので、以後二十年間、わたしはミステリーを読み続けていますが、いまだにこの作品を超えるものは現れません。


 話が逸れました。らも氏ではあと『今夜すべてのバーで』あたりまでは良かったのですが次第に、らも氏が薬物中毒になって来て、おなじことを繰り返し書くようになってしまったので飽きてしまい、読むのをやめたらなんと逮捕されてしまい、出所後しばらくして酔って階段から落ち、頭を強打して亡くなってしまったのでとても悲しかったです。


 さて、わたしは自分を素人の『ユーモア小説家』だと決めつけていて「エッセイなんて自分の恥を晒すものだ!」と絶対に書くまいとずっと思っていました。

 わたしは十年前から『双極性障害Ⅰ型』という一生完治しない精神障害者になって、家でブラブラしていたのですが、約五年前でしょうかネットでこの『カクヨム』が始まるという記事を見て、きっと躁状態だったのでしょう、思い切ってプレオープンから登録して、バンバン『ユーモア小説』だと自分では思い込んでいたものを打ち込んでは公開していました。オープン時には五作も公開していましたよ。

 ところが、全くウケません。PVなど全くつきません。

 この現状を見て、他人を笑わすことはとても難しいと改めて考えさせられました。他の人間の感情、泣かしたり、怒らせたり、不愉快にさせたり、喜ばせたりすることは比較的簡単なのに、笑わせることだけはとても難しいことです。結局、あまりにも読んで貰えないので、ヤケになってボヤきを文章に認めて投稿しました。でも、そのジャンルは『エッセイ』になってしまうのですよね。


 わたしは悪魔と取引したのです。


 そしてわたしの書いた『エッセイ』は今までで一番読まれました。

 じゃあ、小説もいけるかなと思って書くとやっぱり読まれません。別段、文体を変えているわけでもないのになあ……不思議でなりません。


 もしかして、わたしは天性のエッセイストなのかしら? いや、違います!

 ただねえ、私の人生って山なし、谷あり、千仞の谷ばかりなので、エッセイにするネタは売るほどあるのですよ。一方、小説はもはや新たなアイデアは全然無くて、すべてが結局『怪獣ぺこり物』になってしまうのです。


 書きたいものを書いて沈没するか、自分の恥を切り売りして読まれる喜びを得るか?


 それが問題だあ〜!


 それではこれでおしまいです。さようなら。

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