第5話 さみしそうな声 その2





一人の女子が依頼に来た·····、皆そう思っていた。



(女子生徒)『詩音さん、私とデートしてください!!』


(華月)『·····www』



その女子生徒がそう言った瞬間、少しの間静かな時間が過ぎていった、だがそれもすぐに終わってしまう、この一言によって.........



(凛音)『だ、ダメです!』


(詩音)『どうした?』


(華月)『www』


(凛音)『なんでもないです!でも、ダメです!』


(凛音)『私が絶対に許しません!』


(詩音)『ど、どうして?』


(凛音)『そ、それは·····ごにょごにょ』


(詩音)『ん?それは?なに?』


(凛音)『と、とにかくダメなものはダメなんです!』


(華月)『www』


(華月)『好きなの?w』


(凛音)『ば、馬鹿じゃないですか?華月さん』


(華月)『なら1度ぐらいなら、いいんじゃね?』


(華月)『えぇ、もちろん受けますよ、それ』


(凛音)『·····え、は?』


(凛音)『·····』


(女子)『ありがとうございます!デート先はこの学校のとあるとこに一緒に来て欲しいんです、恋が絶対に叶う扉を一緒に通って欲しいんです。それが確かなのかを確かめるためにも』


(詩音)『それぐらいなら』


(凛音)『い、嫌ですよ......』


(詩音)『?』


(凛音)『た、確かめるだけなら誰でもいいんじゃないですか?』


(女子)『そうかもしれませんけど、別に好きじゃないなら、それがかなっても問題ないのでは?』


(凛音)『そ、それは·····』


(華月)『www』


(凛音)『も、もう知りません!勝手にしてください』



そして凛音は出ていってしまった。



············································································




放課後皆が帰って静まりかえった廊下で詩音と女子がひとつの扉の前にたっていた。



(女子)『そういえば私の名前まだでしたね、私の名前は白咲鏡花しろさききょうかです。鏡花って呼んでください』


(詩音)『わかってる』



2人の後ろの方で、壁に隠れて見てる者がいた。


(凛音)『·····』


(華月)『何してんの?』


(凛音)『黙ってください華月さん。全部全部あなたのせいなんですからね』


(華月)『あー、やりすぎたね、ごめんごめん』


(華月)『でもその問題はないと思うよ?』


(凛音)『ど、どういうことですか?』


(華月)『だって、これ.........いやあの鏡花ってこさ、あの子も詩音との人間だから』


(凛音)『それって、どういう…』


(華月)『えっとね、多分今回のこれは怪奇だ』


(華月)『2つ目の旧七不思議』


(華月)『さみしそうな声って知ってる?』


(凛音)『はい少し知ってます、たしか皆が帰ったあと5時ぐらいに男女1人ずつでとある扉の前でたつと、なにか現れるとか声が聞こえるとかですよね』


(華月)『うん正解。それでさ、なんで詩音が凛音を連れていかなったと思う?』


(凛音)『··········それは私よりあのひとがよかったから......でしょ?』


(華月)『残念不正解、全然違う、むしろ君のことが心配だからだよ。それに今回のやつものすごく危険だし』


(凛音)『え?』




そしてその時、急に声が聞こえてきたのだった。

『死ぬよ』『助けて』『怖いよ』




(鏡花)『さーて来ましたね、詩音さん.........いや詩音。演技はここまでで行きましょうか』


(詩音)『あぁそうだな鏡花、本気で消そうかやつのことを』






続く·····




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