第4話 さみしそうな声 その1





……………………………………………………






·····助けて·····助けて·····怖いよ·····1人は嫌だよォ·····



············································································



あれから1ヶ月後......


(凛音)『あれ?先輩がいないんだけど』


(凛音)『あの華月さん、先輩は?』


(華月)『え?あー、たぶん詩音なら屋上にでもいるでしょ?』


(凛音)『分かりました、行ってみますね。それじゃ』


(華月)『てかさ、俺も一応先輩なんだけどなぁ笑まぁいいけどさ』


華月がそう呟いた時にはもう、凛音はいなかった。


ここは学校、学校にも一応事務所を作った。


――――コンコン、チリンチリンッ


扉を叩く音と扉の鈴がなった


(華月)『いらっしゃいませ。こちら「夜神探偵事務所」です。ただいま、詩音がいないため代わりに僕が内容を受けます』


(女子高校生)『いえ、夜神さんがいないならいいです。ありがとうございました』



(華月)『え、あ、そうですか......分かりました、それじゃ詩音に伝えておきます·····』


(華月)『…ん?てか…あの子って確か…まぁいいか』






············································································



〘屋上〙


(凛音)『いたいた』


(凛音)『先輩、こんなとこで何してるんですか?』


(詩音)『ここから飛べば楽になるかなぁーってさ……』


(凛音)『え……だ、だめですよ!先輩!』


(詩音)『噓噓、冗談だよ。少し考え事をしててね』


(凛音)『もう!……えっと、この前の件ですか?』


(詩音)『あぁ、まぁな』


(詩音)『凛音、とりあえず事務所に戻ろう』


(凛音)『はい!わかりました!』



············································································


〘学校の事務所〙


(華月)『あ、そういえば、依頼来たんだけど、詩音がいないとわかった瞬間、いいですって言って帰ったぞ』


(詩音)『俺に?』


(華月)『うん、お前に』


(凛音)『·····』


(詩音)『どうした?』


(凛音)『別に』


(華月)『笑笑』


(華月)『あーそういえば、依頼に来た子、女子だったな』


(凛音)『ッッ·····』


(詩音)『女子?俺に?なおさらわかんねぇ』


(凛音)『··········鈍感』


(詩音)『ん?凛音、何か言った?』


(凛音)『何も言ってませんし、なんもありません』


(詩音)『???』


(華月)『笑笑』




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次の日·····


〘学校の事務所〙



コンコン、チリンチリン


(女子高校生)『失礼します、昨日も来たんですけど黒神さんいなくて、今日また来ました』


(凛音)『·····』


(詩音)『ようこそ、夜神探偵事務所へ』


(詩音)『で、依頼と内容は?』





············································································






続く·····

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