第7話 ここに本音を残します
辞めたから、もう自分とは関係ないって思う事が出来ず、何か書き残しておかないととゆう思いからこうして書きました。
最後に改めて本音を残したいと思います。
ブラック企業が多い理由などにも触れていきます。
まず派遣でブラック企業で働く事になった人がもしいたら、辞めて再スタートする選択肢もあるってことに気づいて欲しいです。
派遣会社のすべてがブラックだとは思いません、中には社長と直接交渉して、自分のスキル、能力、経験をアピールして今までの業績やこれからの貢献度なども踏まえて、金額交渉してる人もいます。
どんな現場でも先輩に気に入られて、仕事終わりに仕事教えてもらうとか、色々生き残り方はあると思います。
そもそも派遣ってそこまで努力する程の給料がもらえる仕事はほとんどありませんけどね。(直接雇用ですとか、自分が派遣会社経営してて現場にも出るなどの場合は別として)
週5勤務して20万ちょい、残業少なければラッキーってくらいの仕事なんかで、精神ボロボロになるなんて馬鹿らしいと私は思いました。
最近では派遣社員の自殺、ブラック企業勤務の自殺や過労死、など色々な事を耳にする事があります。
そんな中で自分がどこからどう見てもブラック企業だと思う現場で働く事になってしまって、本当に理不尽な残業、ムダな業務の多さ、ムダな確認、ムダな報告、ムダな書類作成、ムダな調べ物、でボロボロになりました。
そういう時って周りが見えなくなって目の前の事でいっぱいいっぱいになるんですよね。
ストレスと疲労で体の調子も悪くなったりなどもあって、頭痛がしたり、何十件と案件を抱えてたりすると頭が熱を持つ、めまいがするような事もありました。
そんな時、自殺してしまった人達も、もしかしたらストレスで頭痛がしたり、めまいがしたりしていたかも知れないと、ふと仕事をしながら思ったんです。
そこで少し冷静になったとゆうか、何こんな仕事で体の調子悪くなってるんだろう…って思ったんですよね。
自分はこの仕事続けたいのか?
って本気で考えたんです。
そこで本気で辞めたい、すぐにでも辞めるべきだと、結論が出ました。
もし、一緒に頑張ってる人、助け合える人が1人でもいたら、辞めてなかったかも知れません。
残念ながらとゆうかラッキーなことに、私の現場では、みんなが自分の事で精一杯、助ける余裕はない、助ける義務もないしメリットもない、状況分かってないのにものすごく他人事のアドバイス程度のことは言う。みたいな状況だったからすんなり辞めようと思えたのかも知れません。
耐えて頑張ることが自分を追い詰める、苦しめる事にもなる。ここに気づいて欲しいんです。
耐えて乗り越えられるのか、やってみなければ分からない、給料貰ってるから、耐えるしかないって思ってしまう事が危ないと思うんです。
もちろん耐えるだけの価値のある給料貰っていればそれでもいいんですけどね。
もしくは耐える事ができるほど仕事に対する信念があるかとか。
とにかくこれから日本でブラック企業が減ったり自殺が減ったりする可能性は少ない思います。
もっと増えるはずです。
なぜなら、長年のデフレ、不況で経済が低迷しているからです。
政治も経済も、もうかなり壊れています。
報道と政治と企業が癒着して、国民が政治から離れているのでもっと酷くなるはずです。
経済が低迷していると国民の精神状態は不安定になります。治安も悪くなります。
差別、いじめ、ハラスメントが増えているのはそのためです。
そして経済が低迷しているのでもちろん雇用も不安定になります。
雇用が不安定になると責任を誰も取りたがりません。首になったり、評価が落ちる事が生活をおびやかす事になるからです。
そういう流れが自己責任論を生み出します。
自己責任論の最悪な流れは、後々めんどくさいことになりそうな時に、自分に責任がないように見せる事で他人に責任をなすりつける事です。
こういう事がブラック企業内では多発します。
これが理不尽に怒られたり、責任を取らされたり、報告書を書かされたりなどに発展します。
ブラック企業が離職率が高いのはこういうところも多いです。
日本は今、経済が低迷していて、税金が高い、しかも社会保障が削減されている。
このせいで貧富の差が広がっているので、ブラック企業は必ず増えます。
社会保障が少ないから、庶民は働かないと生きていけない。
つまりどんなに給料が低くても仕事を辞めない人が多くなる。
そうなると、経営者側は給料を上げる必要がない。
安い給料でコキ使う事ができる。
つまりブラック企業が増えるとゆう仕組みです。
ブラック企業について、税金や社会保障や政治との関係性を分かって貰えたらと思います。
ブラック企業で働くことになってしまった事は能力が低いからとか、不運だからとかじゃなくて、経済と社会保障の関係からブラック企業が増える世の中になっている。
ここが大きいってことなんです。
ブラック企業を減らすためにもブラック企業を辞める事が大事。
この意識が次の職場がブラック企業にならないための第一歩に繋がっていく。
この皮肉な現実にブラック企業に入って私は気付いたのです。
これが私がこんな本音を書き綴った理由でした。
拝読ありがとうございました。
ブラック企業で生きていくために嘘つきになんかなりたくない 宇木 劇男 @ukigekio
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
とっしーの一言/捨石 帰一
★16 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1,708話
なかの独り言/ハル
★3 エッセイ・ノンフィクション 連載中 19話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます