第183話 薄布一枚のヒミツの花園。
「本当、今日一日でいろんなことがありすぎだよ……」
「うふふ。おつかれさまー。ごほうびのいいこ、いいこー」
俺は、
FUTAHOさんがフォレスト・フォースマンにオーバーヘッドキックをぶちかまし、
こんな、とんでもない大ハプニングが今日一日に集中したんだもの。
「シズカちゃんホントーにかわいいのー。お人形さんみたーい。
でもー、どこかで見たような気が……」
「き、気のせいじゃないかな!!」
最も大きなハプニングである、FUTAHOさんのハリウッドデビュー、そしてシズカちゃんの正体は、
俺は慌てて話題を変える。
「
「バッチリライブ視聴だよー。
Finish!
OverKill!
カワイイ。
「でもいいなー。スーちゃんと、フーちゃん、
OverKill!!
OverKill!!!
カワイイ。
俺は、
もう、我慢の限界だ。理性がトリプルオーバーキルだ。
俺は、吸い寄せられるように
「え! イキナリ!? ……う、うん」
慌てる
俺は夢中になって、右手で、
「……う、うふぅん」
そして、左手を
「……っあ!!」
むしろ、口づけをかわしている舌を、よりいっそう激しくからめてくる。
こ、これって、オッケーってことだよね??
最後の一線、超えていいってことだよね!?
俺は震える手で、布地の中にあるヒミツの花園に触れようとした。
そのときだ!
ガチャリ!
「ススムー! アナタハ バスタイム デス!!」
シズカちゃんが、いきなりドアをあけて入ってきた。
「!!!!」
「!!!!」
俺と
「That? What's happen?」
(あれ? どーしたの?)
「Nothing! not to worry!」
(な、なんでもないよ!気にしないで!)
心臓が跳ねあがっているのがわかる。危なかった、危うくシズカちゃんに見られるところだった。
「すぐにお風呂に入るよ! お風呂からあがったら
「リョーカイノスケ……Muu? What is this? ?」
(りょうかいのすけ……あれ? なあに、これ??)
シズカちゃんは、アイスハーブティーのグラスを眺めている。
「Herb tea. I drink it every day before going to bed」
(ハーブティーです。私は寝る前に毎日飲んでいます)
俺が説明すると、シズカちゃんは俺のアイスハーブティーをコクリと飲んだ。
「Delicious! Hey, give me this every day too!」
(美味しい!ねえ、私にもこれ毎日ちょうだい!)
「え……えっと……オ、オフコース!」
「You did it! Well then, starting tomorrow, we'll have a herbal tea party in Ichino's room after the bath」
え? どういうこと??
「シズカちゃん、明日からは、わたしたちとのお茶会に参加したいってー」
ええ! そ、そんなぁ!?
「Susumu, are you OK?」
(ね、ススム、いいでしょう?)
シズカちゃんは天使のようなまなざしで、俺の事をじぃぃぃぃぃぃっと見つめてくる。
「り、りょーかいのすけ……」
俺は、困ったときにはなんにでも使える魔法の言葉をつぶやきながら親指を立てた。心の中で血の涙を流しながら。
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