第151話 ヒミツのゼロ距離ティータイム。
「ごちそうさま」
食後のティータイムを楽しんでいる父さん、母さん、パパ、ママをあとにして、俺はダイニングテーブルの席をたった。
ひと足先に晩御飯を食べ終わった、
「
ゲームが悪いとは言わないけど、やりすぎはよくないよ!」
「アナタが言っても全然説得力がないわよ!」
父さんの注意と、母さんの突っ込みをうけながら、俺は当たり障りのない返事をする。
「わかった。明日も早いし、ほどほどにしておくよ」
明日は、5時半起きだ。
「神ボディを目指すミーちゃんのボディーをガードするのが、スーちゃんの務めなのだ!」
と、
俺は、
集めなきゃいけない素材が盛りだくさんだからだ。
『五色の古代獣』〝グリーンエース〟戦で、陰陽導師の必須アイテム〝
そしてなにより、
だからもっぱら、
「これも、マネージャーみならい業務の一環です。
と、ゆーわけで、ねぇ、
生真面目おねーさんの
俺は、スキルポイントを回復する〝練乳キャンディ〟の素材となる〝母なる
「さすがスーちゃん、おっぱいをもませたら、スーちゃんの右に出るものはいないのだ!」
「ちょ、やめてください!」
「にゃはははは!」
「ふう……こんなもんでいいかな」
〝練乳キャンディ〟を、上限いっぱいの99個まで作成した俺は、
時刻は、9時40分を指している。
「じゃ、俺はこの辺であがります。明日も早いんで」
「りょー。ミーちゃんによろしく言っといてほしいのだ」
「わかりました。おやすみなさい、
「おやすミンミンゼミ」
そしてキッチンに行くと、電気ケトルに水を入れてスイッチを入れてから、ティーポットでハーブティーをブレンドする。
今日はアイスにするから、いつもより気持ち濃い目だ。
部屋、件、仕事部屋で、漫画原稿を執筆している
「
リビングから、母さんの声が聞こえてくる。
でも、ゴールデンウイーク明けからは俺が担当するようになった。
「構わないよ。俺が飲むついでだし。寝る前にハーブティーの匂いをかぐと落ち着くから」
俺は、ウソをついた。
「そう? でも、母さんが淹れるより、
「へえ。そうなんだ」
俺はつとめて冷静に、電子ケトルからティーポットへとお湯をそそぐ。大丈夫だ。動揺なんてしていない。
「
「わ、わかってるよ」
俺はつとめて冷静に、食器棚からグラスをふたつ取りだして、これでもかとクラッシュ氷を入れる。大丈夫だ。動揺なんてしていない。
「じゃ、
「よろしくね」
俺は、お盆の上にティーカップとグラスを乗せると、慎重に階段を降りて一階の
「はいはいー、開いてマンボー」
仕事の手を止めた
俺と
だから、この、
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