第118話 180度の2往復。ーGー
『むきゃむきゃ……はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』
「今だ! 突っ込んで!」
「はいっ!」
イエロージャックの口からレーザーが放たれると同時に、コロちゃん操る〝シフト〟は、嘆きの盾を前面に突き出してタックルをぶちかます。
そして、すぐさま前転キャンセルすると、凱旋のロンドをおもいっっっっり振り上げた。
「やったぁ!!」
「ナイス! すごいよコロちゃん!」
難しいコンビネーションをここぞの場面で成功させたコロちゃんは、可愛くガッツポーズを決める。
「とどめはフーちゃんにおまかせなのだ!!」
イエロージャックよりもはるか上空に吹き飛ばされていた
(
〝シフト〟に吹き飛ばされて宙を舞うイエロージャックは、なすすべもなく自分の放ったレーザーを全身に浴びて力尽きた。
Finish!
レーザーは、イエロージャックを貫通し、そのまま地面へと突き進む。俺は〝ロンリー〟を操作して、すばやくレーザーの着弾ポイントに陣取ると、勤めて冷静に魔法を唱えた。
〝
すると〝ロンリー〟の目の前に、まるで鏡のように磨き抜かれた白銀の円盤が現れた。俺は〝ロンリー〟をあやつって、円盤を天高くかかげる。
カキン!
レーザーは、〝ロンリー〟のかかげた白銀の円盤にぶつかると、そのまま180度向きを変えてイエロージャックに再び襲い掛かる。
OverKill!
レーザーは、再びイエロージャックを貫通すると、羽衣を小刻みにゆらして位置調整をしていた〝フーター〟に、再び羽衣で「ひらりん」とはじき返され、みたびイエロージャックに襲い掛かる。
OverKill!!
「カキン」
そしてとどめにもう一度〝
OverKill!!!
レーザーを2回跳ね返した〝
(本来は1回の使い切り。今回は〝
「すごい! トリプルオーバーキル!! ぼく、初経験です!!」
「さすが
喜ぶコロちゃんと俺をよそに、
「ぎゃああ!!」
〝
あぶなかった。〝
「ちょ! やめてください!
「にゃははは! ごめんごめん! スーちゃんとコロちゃんがあんまりに仲良しこよしだから、ちょっと嫉妬しちゃったのだ」
そう言うと、
「え? そ、そそそんな、た、確かに、
「へー。そーなのかー?」
「だ、だいいち、ぼくは男の子だし……
「ふーん。そーなのかー」
「そんじゃ、つかっちゃった〝ニトロの瓶〟と、スーちゃんの〝
と、勝手にミッションを始めてしまった。
「あ、ぼくもお手伝いします」
コロちゃんも、あわてて
そんなコロちゃんを見ながら、俺は思った。
そーなのかー。
俺と
頭の中で、ダイアログが開いた。
ピロリン。
—————————————————
〝
ウルトラハードから、
エキストラハードに変更されました。
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