第108話 ゼロ距離の不意打ち。
「じゃあ、駅の南口で待ち合わせで。そこから歩いて10分くらいだから」
「わかりました……」
そう言うと、
俺は、大急ぎで、自転車置き場にいくと、全速力で学校を出た。
とにかく急いで一旦家に帰ろう。そして
校門を出ると目の前には見渡す限りの美しい水平線が広がっている。
俺は、この長い長い下り阪を、ブレーキをほどよく握りしめてくだってく。そしてそのまま全速力で自転車を走らせて帰路についた。
「ただいまー」
俺はおそるおそる声をあげる。すると、トントンとリズムカルな音を立てて、階段をおりる音が聞こえてくる。
「スーちゃん! おっかえりー!」
うん、悪い予感しかしない。
「ありゃ? ランスガーディアンの子はどこなのだ?」
「
「安心してください! はいてませんよ」
すると案の定。ここには書いてはよろしくないところが、丸見えのモロ見えだった。
「だから! ちゃんとはいてください。というか仕事するときの服装に着替えてください!!」
「にゃははは。わかったのだ!」
「本当に、頼みますよ!!」
「りょーかいのすけ!」
うん。一旦家に帰ってよかった。あのスタンプを信じなくて本当によかった。
このままいきなり
だって
俺は、再び自転車を反対方向に走らせて、大急ぎで駅の南口を目指した。
駅についても、まだ
俺は、時間をつぶすため、スマホを開いた。そろそろ
(昨日のロールバックのおわびで、大量に〝ペットフード〟をもらったから奮発した)
……ん?
LINEにバッジがついている。
俺は、ラインのアイコンをタップした。するとそこには
『スーちゃん、さっきはグループラインにコメントできなくてゴメンね。
フーちゃん、きっといつものノリで
だって
「
俺は、背中から声をかけられた。振り向くと
「その……待たせてしまって……ごめんなさい」
「いや、俺も今きたところだから。家、あっちね」
俺は自転車を押して、
……結局、
でもまあ、そんなことよりも、
俺は、
「ただいまー」
俺はおそるおそる声をあげる。すると、トントンとリズムカルな音を立てて、階段をおりる音が聞こえてくる。
「スーちゃん! おっかえりー!」
良かった。
良かった。一旦家に戻って
「え!
「なんじゃこりゃー! なんだこの可愛すぎる美少女は! 今すぐお持ち帰りなのだ! お持ち帰りでおもてなしなのだ!!」
「は……はひ?」
そして、スカートの中に手を突っ込んで、おしりをモニュモニュとさわりはじめた。
「きゃ……」
「よいではないか、よいではないか!!」
「ちょ、ちょっと、
俺は、目の前のパラダイスな光景に一瞬固まるも、さすがに止めに入った。でも、
「……………………………………」
「……………………………………」
そして、しばらくの沈黙のあと、
「こ、この子、男の子なのだ……!!」
「ええええええええええええええ!?」
「フーちゃん、お、男の子にょ、男の子にゃ所を思いっきりニギニギしちゃったのだ……」
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