第106話 空気読み能力ゼロのぼっチート
「……ピ、PCゲームです……
「ええええッ!」
「ええええッ!」
「そうなんだー」
俺と
「あ、ごめんごめん、ちょっとビックリして声がでちゃった。
実はアタシもやってるんだ
アタシもVRゴーグル派だよ」
「ええええッ! 本当ですか?」
「……
「そーなの? アタシを誘ってくれた人も女性だけどVRゴーグル派だよ!」
「……そ、そうなんですね……
「パズルゲー得意だから境界術士。あと最近はウエポンコレクターにも挑戦してるの」
「ウエポンコレクターのキャラデザ、いいですよね……たくましくて、カッコイイです」
ん? ウエポンコレクターがたくましくてカッコイイ??
俺は、ちょっと気になったことを聞いてみた。
「
「え!? ……あ……は、はい」
「そ、その……たくましいキャラが好きだから……」
なんだか申し訳なさそうだ。
「べ、別に全然変じゃないよ!」
俺は慌ててとりつくろう。別に不思議じゃない。男でも女性アバター使ってる人はめっちゃ多いし、変じゃない。
俺は質問を変える。
「使っているクラスは?」
「ずっとランスガーディアンです」
「へー、珍しいね」
「はい……最近は使う人が少なくて……」
ランスガーディアンは、
初期の
俺が、
そして、今の
シンプルに攻撃力の高いインファイターや、デバフサポートが強力なマタドールたちに押されて、今や陰陽導師よりもレアなクラスになっている。
(というか、陰陽導師は、今や結構な人気クラスだ。〝砂中金の砂時計〟と〝松煙の古代墨〟がめちゃくちゃ汎用性あって、オールラウンドに戦える)
俺は、マニアックなクラスを使う
そして、マニアックすぎる話についていけなくなった
「へーそうなんだ。あとランスガーディアンに、〝北斗星のかけら〟の新装備が追加されていたけど、あれって……」
キーンコーンカーンコーン
楽しい時間はあっという間に過ぎ去ってしまう。俺は、まだまだ
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