第104話 ぼっちふたりは会話ゼロ。
そんなわけで、今日から保健室登校生活に、新しいクラスメイト? が、できた。
といっても、いつもとやることは変わらない。俺は、
「はいー。よくできましたー」
授業時間が終わるたび、
「わー。
「すごーい!
カワイイ。かわいいけど……困る。
困る理由はふたつ。
まずひとつ目は、
でも代わりに、カワイイ下級生の
でも、ふたつめは、ちょっと本当に困ることだった。
なにをしゃべってよいのやら、さっぱりだ。
ここのところ、
そして、こんなにカワイイ子を目の前にすると、ますます俺のぼっち能力はパワーアップしてしまう。
いや、もちろん、
でも、みんな割とフランクというか、向こうから話しかけてくれるタイプだから、会話が途切れるってことがない。
そんなフランクな人たちばっかりの中、
そもそも、保健室登校をするような子なんだ。俺とおんなじ、ぼっち属性の子なんだ。
俺と
キーンコーンカーンコーン
昼休みのチャイムが鳴る。
俺は、今日ほどこのチャイムを待ちわびたことはない。このあとやってくる
この世の女の子の中で、俺が最も緊張しない、幼馴染の
ああ、救世主よ。はやくこい。はやくこいこい
救世主の
ガラリ
「
え? きゃー! なに? なに!? なに!! このめちゃんこカワイイ子!!
そんな
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