第三章・一幕
第96話 関係性は進展ゼロ。
キーンコーンカーンコーン
校庭にチャイムが響きわたる。
「……それじゃあ
「わかったー。気をつけて帰ってねー」
俺は、
今は4月。俺は3年生になっていた。
俺は相変わらず保健室登校をつづけている。
マネージャーをしている
俺が自転車置き場に行くと、さきに
「
でも、今日は違う。俺と
なぜなら、今日、
クラスの名前は、〝ウエポンコレクター〟と〝ハッソウザムライ〟。
和風のイラストに定評のある雨野うずめ先生に、
「
「まだ悩み中。陰陽術師もまだ完全に使いこなしてないし」
「じゃあじゃあ、アタシ〝ウエポンコレクター〟を使っていい? そろそろ攻撃職もやってみたかったんだよねぇ」
「いいんじゃない?
「じゃあ、キマリだね。えへへー〝ウエポンコレクター〟のコス可愛いからさ。使ってみたかったんだよね」
俺と
目の前には見渡す限りの美しい水平線が広がって、坂道に植えられている桜が風にたなびいて美しく散っている。
四月上旬の昼下がり。まだほんの少しだけ肌寒いけど、ロケーションは最高だ。
ああ……我が
俺と
「ただいまー」
「おじゃましまーす」
俺と
「スーちゃん! ミーちゃん、おっかえりー!」
ママと父さんが務める会社のソイプロテインのCMと、先週から始まった、
「おふたりさん、今日もなかよく一緒におかえりデスね!」
「ただの幼馴染です!」
「ただの幼馴染です!」
「にゃははは! ジョーダン、ジョーダン」
俺は、相変わらず、難易度ウルトラハードの
そして、
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