第92話 限界突破のゼロ距離発射。ーGー
魚頭ケンタウロス撃破の作戦概要はこうだ。
その間、俺のあやつる〝ロンリー〟は、おとり役として魔法を駆使して弓矢と鉄球攻撃をなんとかしのぎ切る。
そして、スキルポイントを消費している
そして準備が整ったら、〝コジロー〟のスキルで魚頭ケンタウロスを仰向けに転倒させる。そっからは全員でフルボッコだ。
俺は、陰陽術師の
〝
・陰陽導師の守備力を150%強化。
〝
・陰陽導師の回復力を200%強化。
〝
・陰陽導師のデバフ効果を200%強化。
〝
・陰陽導師のヘイト値を300%に強化。
〝
・陰陽導師の機動力を120%に強化。
〝
・陰陽導師の攻撃力を150%に強化。
続いて、回復を司る〝
〝
・対象1人を選択。
・1秒間に1回ずつ最大HPの1%の回復を計120回繰り返す。
さらに、武器を召喚する〝
〝
・番犬の紋章があしらわれた大楯を召喚。
最後に、テクニカルな魔法が集中する〝
〝
・HPが0になったとき自動発動。
・鉄のデコイが身代わりに砕け散って、HP1で踏みとどまる。
よし、これでなんとか3分くらいは、魚頭ケンタウロスの攻撃を凌げるはずだ。
(ヘイト値も上げたから矢はさけてもいい)
俺が、陰陽導師の魔法をありったけ使用してどうにかこうにか攻撃を凌いでいる間に、
しっかりダブルインパクトを決めているから、一度くっ付いたらなかなか剥がれない強力な粘着力に育っているはずだ。
「
「りょーかいのすけ!」
ねちょ!
『ぎょひひひん?』
魚頭ケンタウロスは、トリモチに足を取られて移動速度が低下する。
そこに
『ぎょぎょぎょぎょぎょひーん!』
魚頭ケンタウロスはぶざまに仰向けにひっくり返ると、バタバタと惨めたらしく暴れている。自分の背中にくっついたトリモチで、身動きが取れなくなっているんだ。
そして、丸見えになったお腹の、白い魚の肌と黒い馬の肌の境目に、弱点の〝
「サァ! こっからは、時間の勝負ダヨ!
トリモチが剥がれるまえに〝ショウテンホタル〟をブッパナス!」
「あーちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃ」
すると、魚頭ケンタウロスの〝
そして、
俺も急いで魔法を唱える。
〝
すると、2本のヤドリギの枝が現れて、
ディクシ! ディクシ!!
と、魚頭ケンタウロスの弱点の〝
今の暦は、
〝
そう、マタドールの細長い剣と同様の効果だ。(かなりの劣化版だけど)
でも、今なら〝暦の運〟がある。マタドールでもできない、「デバフの重複」が扱える。
しかも〝
マタドール並みの威力が出るはずだ。
俺は、ついでに、〝
「
俺は、
「!!!!!」
「はぁはぁ……あーちゃちゃちゃちゃ……はぁはぁ……」
Bluetoothコントローラーを激しく上下に振る
最近は刀剣マニアとして界隈で有名になっている、果物の妖精がバックプリントされたカワイイおぱんちゅが「ひゃっはー!」とコンニチワをしている。
「はぁはぁ、ボク……もう限界カモ……」
体力お化けの
俺は、そのとんでもなくパラダイスな光景に色々とイケナイ妄想をめぐらせた後、勤めて冷静に、〝
そして〝コジロー〟を対象に魔法を唱える。
〝
〝
今の暦は、
〝暦の運〟と〝
さらにアイテムウインドウを開いて、〝
合計でスキルポイント160%の回復だ!
〝コジロー〟のスキルポイントは、限界突破だ!!
「
「りょ……りょーかいのすけ!」
「はぁはぁはぁ……ボ、ボクもう……い、いっちゃうネ!!!!」
と、思いっきりコントローラーを振り下ろす!
すると〝コジロー〟の体が「ビクン!」と跳ねてピンク色に輝いた。
「ぎょひ、ぎょひ、ぎょぎょぎょひーぃいいいいいん!!」
ゼロ距離発射の究極奥義を喰らって魚頭ケンタウロスは、まるで陸にあがった魚のように「ビクビク! ビクン!」と激しく痙攣しまくって、やがてピクリとも動かなくなった。
Finish!
OverKill!
OverKill!!
OverKill!!!
「ふう……」
魚頭ケンタウロスのお腹の上に、ぐったりとうつぶせになる〝コジロー〟とシンクロして、
『ふう……』
『ふう……』
『ふう……』
『これは……エロい!!』
『ふう……』
『複眼でした』
『ふう……』
『これは永久保存版!』
『巌流島チャンネルのアテレコが楽しみだな……』
『俺も!』
『そっか! これにアテレコ入るのか!!』
『むちゃくちゃヤバくね?』
『レーティングは大丈夫か?』
『大丈夫だ問題ない(と思いたい!)』
俺は、心の中で、観客モードの書き込みと同じことを思っていた。
ふう……これは脳内永久保存版の案件だ。
巌流島チャンネルのアテレコが楽しみだな……。
レーティングは……大丈夫だ問題ない(と思いたい!)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます