第80話 ムダ毛ゼロのツルンツルン。
「アーちゃん、打ち合わせが終わったら、フーちゃんと一緒に
「え? FUTAHO……さん!? ほ、本物だ……!?」
「えっへん、そう、フーちゃんはFUTAHOなのだ!!
下着モデルをしてるよ!」
得意げにスタイルの良い胸をはる
「な、なんだかイメージがちがうような……」
「これがいつものフーちゃんですよー?」
うん。よくよく考えたらこれが普通のリアクションだ。
日本の誰でもしっているスタイリッシュでかっこいいスーパーモデルのFUTAHOは、
「フーちゃん、マタドール使いはそんけーするのだ。覚えることめっちゃ多いのに、自由に使いこなせてスゴいのだ。だからアーちゃんも尊敬しているよ?」
「あ、ありがとうございます……」
緊張で喉がかわいたのか、もうすっかり生温くなってしまったホットコーヒをゴクゴクと飲んでいる。
無理もない、だるんだるんのパーカーを一枚はおっただけのスーパーモデルが、生脚むきだしで目の前にいるんだもの。
ん? 生脚むきだし??
「やっぱりマタドールは、かっこいいのだ! こう、手を高く上げて……」
パンパン!
「オーレイ!」
一階の
でもって
「ブッ!!」
(でもなぜか全然可哀想に見えない。むしろうらやましい)
「フーちゃん!!」
「ありゃ? しっぱいしっぱい!」
「
戻ってきた
「あ、あの
「も、もちろんです。肝に銘じておきます!!」
そのあと、俺たちは、
〝フーター〟は、変態的なプレイで観客モードのギャラリーを魅了する。
そしてその〝フーター〟と息ピッタリのコンビプレイを見せる〝よろず〟と、超絶パズルテクニックの無課金術師〝マーチ〟もギャラリーを大いにわかせていた。
そんななか、〝流しのアルコ〟こと〝アルコダット〟だけは、普段の腕前からは、ちょっと考えられないようなミスを連発して、ギャラリーからは『アルコダットを語るニセモノ』と不名誉なラベリングをはられていた。
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