第25話 ゼロカロリーのわけが無い。
朝食を済ませた後、俺と
「スーちゃんと、ミーちゃんのフレンチトーストは絶品なのだ、さすが、カロリーゼロ。いくらでも食べれちゃうのだ。そういうわけで、シェフ、もう2つお願いします!」
「マドモワゼル、本日は閉店です!」
俺は、
「むー、しょうがない。だったら
「さきに、おかたずけだよー!」
俺たちは、みんなで食器を洗ってきれいにかたずけてから、
階段をのぼる順番は、
おそらくはいていない、
俺が、階段をトントンとリズムカルに登ろうとしたら、中腹で
父さんとママとすれちがったからだ。
昨日はお楽しみだったと思われる父さんとママ。そのすぐ後ろには、これまたお楽しみだったであろう母さんとパパがいる。階段は大渋滞だ。
「おはようございます!」
「おはよう
「ごめんねー。突然の引っ越しだったからちゃんとしたご挨拶もできなくて」
父さんと母さんが返事をする。
「ああ、この子が
「
「はじめまして。
パパとママの言葉に、
「カワイイ!
「……え!?」
ママの言葉に、
「え? お、俺、そんなこと言ってましたっけ?」
「ああ。
「そ、そうですよね! 俺と
パパの言葉に、俺は念を押した。俺からはそんなに「カワイイ」って主張していなかったニュアンスに改ざんした。
だ、だって……恥ずかしいじゃない。目の前にいる女の子を「カワイイ」って思ってるなんて知られちゃったら、恥ずかしいじゃない。せっかく普通のいい感じの幼馴染なのに、
「んー? そう……だった……け?」
「はい!! はいはいはーーーい!」
パパの疑問系に、俺は力強くうなずいた。それはもう、首がもげるくらい何度も何度もうなずいた。
「んー。よく覚えてないけど……ま、いいや。それじゃ
パパの返事に、
「ねえ、
母さんの言葉に、ダイニングテーブルで健康に良さそうなハーブティーを飲んでいる
「朝は、
その言葉に、ニコニコしていたパパとママの表情がとたんに険しくなった。
「ん? フレンチトースト??」
「まさか、
そんなふたりに、
「
「な、なんですって!」
「な、なんてこった!」
ママはたちどころに赤くなり、パパはたちどころに青ざめた。そして
「
「ああ、ワークアウトメニューと食事メニュー、イチから見直さないとだ……かなりハードにしないと撮影に間に合わない!!」
赤鬼になったママのカミナリが
「に、逃げるのだ!!!!!!!」
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