第21話 警戒心ゼロの水玉模様。
「なんだか思ったより簡単かも! あとめちゃくちゃ楽しい!」
チュートリアルをプレイしおわった
よかった。楽しんでくれているようで本当によかった。
「基本操作も覚えたし、試しに一緒にミッションやってみる?
とりあえず、簡単なやつを遊んで……っ!!?!!」
俺は、大草原を映したディスプレイから、ゲームを遊んでいる
そして、はちきれんばかりの健康的なふとももの付け根にある、白地で水玉模様のパンツまでまる見えのもろ見えになっていた。
そして肌触りが良さそうな伸縮性のある素材は、
「どうしたの
自分が今、とんでもない魅惑的なポーズをしていることを全く自覚していない警戒心ゼロの
やばい。これ、破壊力がとんでもない。そして背徳感がとんでもない!!
「な、なんでもないよ!!」
俺は、慌てて返事をする。あきらかに動揺して、声がうわずってしまう。カッコ悪い。そして、あわてて視線をそらした先で、俺は心臓をつかまれるような恐怖にかられた。
超難易度ミッションをクリアして、VRゴーグルをはずした
ヤバい! 最悪の場面を見られた! 女の子の無自覚なパンチラ(というかまる見え)をガン見している、インキャぼっち野郎の最悪に最低な瞬間を
「ミーちゃん、その体制は腰に負担がかかる。当然美容にも良くない。ちゃんと床に足をつけて座るのだ!」
「はーい」
それを見届けた
ニヨニヨ笑いの
「こっそり見るのは、いただけないゾ」
俺は、顔から血が引いていくのがわかった。真っ青になるのがわかった。終わった。完全に終わった。完全に
「いーな。青春。うらやましいのだ!」
と、大声でさけぶ。
「え? え? なに? 青春がどうしたの?」
VRゴーグルをかぶった
「なーんでもないのだ! それじゃあミーちゃん! チュートリアルが終わったところで、本格的に冒険の始まりなのだ! ミーちゃんの戦いはこれからだ!」
「はい!」
・
・
・
それから、俺たちは
遊んだのはまだ基本操作がおぼつかない
たまーに、〝フーター〟の神業プレイ目当てのプレイヤーが観戦モードで入場しても、ミッション内容と、初心者まるだしの境界術師のサポートに徹している〝フーター〟を確認すると、すぐに去っていった。
そして、ミッションを何度かこなして
「
って、学校から帰宅した
俺は、自転車で
マンションの入り口で、別れ際に
「ねぇ、
「もちろん。あ、でも一応親に了承とっとく。父さんと母さんは大丈夫だろうけど、パパとママは
「えへへ、久しぶりだね。
「だな。許可がとれたらLINEするから!」
「うん! 明日が楽しみだなぁ……」
そう言うと、
俺は、自転車をこいで家路にへと向かう。そして、家が近づくにつれ、ちょっと、いやかなりドキドキしていることに気がついた。
俺はドキドキしながら、脳内に焼きついた白地に楕円形の水玉模様を思いだしていた。ドキドキがさらに早くなっていく。
ひょっとして俺、
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