第18話 ゼロ距離の神対応?
そして、スカートの中に手を突っ込んで、おしりをモニュモニュとさわりはじめた。
「ちょ、ちょっと、
俺は、目の前のパラダイスな光景に一瞬固まるも、流石に止めに入った。ママから
「ごめんごめん。はじけんばかりの健康美にムラムラきちゃったのだ」
ムラムラって……悪い予感が当たった。「大丈夫だ問題ない」は、ゲーマーにとっては、問題が発生する時におったてるフラグなんだ。
「
「イヤラシクないのだ。ボティチェックなのだ。この美少女は将来スーパー美ボディーになる! スーちゃんが保証するのだ!」
そう言いながら、
ボティチェック? 本当かなあ……怪しい。
でも、さっきからずっと体をべたべたとさわられている
「ありがとうございます! アタシ、FUTAHOさんにボディチェックされるのが、ずっと夢だったんです! 嬉しい!」
と、リスのようなクリクリとした瞳を涙でにじませている。マジで?
「
「本当ですか!? 嬉しい!!」
なにこれ? 本当になにこれ??
俺は、階段をトントンとリズミカルにのぼっていく
「うわー、さすが
「パソコンがたくさん。YouTubeの撮影機材ですか?」
「ちがうよ。フーちゃんは、YouTubeは事務所の人につくってもらっているのだ。台本どうりにしゃべるだけ。フーちゃん、ふだんは〝私〟って言わないもん」
「そうなんですか……じゃあ雑誌のインタビューも……?」
「あれは、バッチリ答えたのだ! それを、マネージャーのムーちゃんとママがチェックしたみたいなのだ」
「そうなんですね。じゃあ、中高生は過度なダイエットはよくないってのも……」
「トーゼン、フーちゃんの考えなのだ。パパから授かった家訓なのだ。ミーちゃんの、この神がかったパッツンパッツンボディーにダイエットをすすめるヤツは、このフーちゃんがぬっころすのだ!!」
「じゃあ、アタシ、ダイエットしなくても……」
「大丈夫だ、問題ない!」
そこから、
「アタシ、雑誌の時より普段のしゃべりかたの
「イメージ戦略がどうとか言ってたのだ。フーちゃん、ちょっとなに言ってるか、わからない」
「ちょっとなに言ってるか、わかるかもです。アタシも文化祭の時に、フレンチトーストが作りたかったのに、勝手に接客にされちゃったし。でもちょっと困りますよね。そーゆーの。自分のやりたいことを、周囲が勝手に決めちゃうんだもん」
「ところで、パソコンがたくさんあるんですけど、撮影機材じゃないとすると、なににつかってるんですか?」
「これは、ゲーム用なのだ! スーちゃんといっしょに、
「
「ミーちゃんもやる?」
「え? いいんですか!! ぜひ!!」
そして普段スマホのパズルゲームくらいしかやらない
信者パワー、おそるべき!!
「決まりなのだ! スーちゃん、ここで三人で一緒にあそぶのだ!」
「じゃあ、俺は、自分の部屋からPCと椅子をとってきます」
俺は、ほっとしていた。よかった。
夏休みの間中、俺がずっと
「こんな難しいゲーム、アタシには無理だよ」
って、とりつくしまもなかった
俺は、自分の部屋に入ると、机の上に置いてあるゲーミングPCをゲーミングチェアーに乗っけた。そして、ドアを開けてろうかに出ると、ガラガラとゲーミングチェアを押して
今日はタイミングがいい。普段、パズルゲームしか遊ばない
そう。昨日からやっているあの長期メンテは、「毒ハメ」のロールバックのためだけじゃない。新クラスの実装も兼ねていたんだ。
本来であれば、今日の深夜から早朝にかけてを予定していた新クラスの実装も、あの長期メンテと同時に行われていたんだ。
新しいクラスの名前は〝
〝シノビスナイパー〟〝陰陽導師〟とならぶ、「ジャポネスクシリーズ」と銘打たれた3種類の新実装クラスの中で、一番最後に実装されたクラスだった。
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