第16話 永遠にゼロの質問タイム。
「いーなー。青春。いーなー」
3個セットのプリンを持って職員室から保健室に戻ってきた
誤解です! ただの(元)お隣さんどうしの幼馴染との日常のヒトコマです!
となりの
仕方がないので、俺がこの状況の弁明をはじめた。
「そ、その、
すると、
「あー、フーちゃんの特集号、今日が発売日だったんだー。見せて見せてー」
「え……フーちゃん……?」
とまどう
「えっへん、何をかくそう、フーちゃんはわたしのかわいい妹ちゃんなのですー」
と、言った。
驚いた
「つまりー、フーちゃんはわたしと同じ、スーちゃんのおねーちゃんなのですー」
「ええええええええー!? ちょっと、ちょっと、大ニュースじゃない! ちょっとちょっと、
「い、いや俺もついさっき知ったばっかりで……
「なにバカなこと言ってんの、今年の
「……そうなんだ。ごめん……初耳……」
俺が素直な感想を言うと、
「もう、
と、言った。
「ごめんなさい」
俺は、
その後、俺は、
理由は、
「
「わたしのママが、海外赴任から戻った頃だからー、2年前かなー?」
「え! FUTAHOさんと
「アメリカに行ってたのは、フーちゃんだけだよー。わたしは大学があったから日本に残ったのー」
「じゃ! FUTAHOさん英語もできるんだ! カッコイイ!!」
「日常会話には困らなかったみたい。あとフーちゃんはジェスチャーがすっごく得意なのー」
「さすがFUTAHOさん表現力抜群! 将来は女優さんを目指すのかな……!?」
「あーあ、アタシもFUTAHOさんみたいな奇跡のボディにあこがれちゃうな。わたしなんかホラ、ほっぺたもフトモモもパッツンパッツンだし。ダイエットがんばらなくっちゃ……」
「
「いやいや、今時の女子高生はみんなスラッとしてますよ! アタシもダイエットしてカワイくなりたいもん」
「んー……
まったくだ。まったくもってまったくだ。
自分のカワイらしさに一切の自覚のない
難しい。ガールズトークは全くもって難しい。俺が会話に入り込むスキマなんて〝永遠のゼロ〟だ。
俺は、おとなしく『信長のおねーさん』をもう一度最初から読むことにした。
俺が『信長のおねーさん』を手に取ると、
「いーなー
結局、
なんだろう?
・
・
・
キーンコーンカーンコーン
校庭にチャイムが響きわたる。
「……それじゃあ
「わかったー。気をつけて帰ってねー」
俺は、
ついつい早足になってしまう。一刻も早く家に帰って
何故って?
それはようやく、
俺は、はやく遊びたい気持ちを抑えながら駐輪場へと向かうと、そこには
「今日、
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