第6話 DQNと書いて先輩と読みます

買い出しに来たショッピングモールで騒いでいる女の人が2人いた


「や〜ねぇ、あんな下品な女まだこの世にいるなんて」


「ねぇ…あの制服うちの高校じゃない?」


「あらヤダ!ホントじゃない。うちの高校の品格だだ下がりじゃないの」


うちの高校の制服を着た女の人2人組はまだ騒いでる

嫌だなあーゆうの

絶対無理


「うげ…こっちに気づいた」


「…響太、スイッチ切り替えないとね」


「めんどくさいわねぇ」


イケメンがやる汚物見るような顔って結構凄まじいよね

ガチで汚物見るような目線してるもん


「響太ぢゃん!まじ奇遇!」


「てか、何その女。あたし達よりブスじゃん」


それあんま言わない方がいいと思う

だってもう汚物見るような目どころか、チベットスナギツネみたいなことになってるもん


「お前らの方がブスだと俺は思うけど?つか、店ん中でギャーギャー喚き散らかす下卑た女より俺の恋人の方が余程美人で上品だよ」


「え、は?」


「まさか、恋人って…」


「今お前らが罵った俺の隣にいるこの子だけど、何か?」


チベットスナギツネみたいな目を向けて威嚇する響太

イケメンのチベットスナギツネってこんな顔なんだろうなぁ

きっと狐界隈でもモテモテのイケ狐なのかもなぁ


あ、そうだ!響太がメイド服か執事服着る時キツネ付けてもらお!

絶対似合う!


「えー?絶対あたし達の方が似合うってぇ」


「ぁたしたちとあそぼーよ!こんなブス置いてさぁ」


「はぁ…いい加減にしろよケバブス共」


あ、ブチ切れた

もう知らない

ボクハナーニモミテナーイ


「そんな粉はたいただけの顔面でよく俺を落とせると思ったな。お前らといて俺へのメリットあるか?さっきの行い見せつけられて一緒にいたいなんて1ミリも思わんから。買出しデートの邪魔するならとっとと失せろ」


「「な、なによ!あんたなんかこれっぽちも好きじゃないから!」」


なんて声を合わせて逃げてくあたり、小物なのか

なるほど


「全く…そもそも悠妃一筋だから女なんかに興味ないっての」


「…響太のことしか見れなくなった」


「あー、まって…うちの子めちゃくちゃ可愛い」


照れて顔を隠して蹲る響太

イケメンで可愛いとかずるすぎでしょ


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る