〈作者〉








笑実ちゃんが沙優ちゃんと一緒にいると聞いて

少しホッとはしたけれど

誕生日には来ないと言っていたり

バイト先で男達と楽しくしている笑実ちゃんへの

イライラは止まらなくて

怒ったままバイト先に向かいます






自分でも感情のコントロールが出来なく

早足で向かいながらも

なんでこんなにイライラしているのか…

ハッキリとした答えがない自分にも

益々イライラとして

笑実ちゃんの姿を見つけた瞬間

隣りにいる沙優ちゃんを見て

なんで一人で待てないわけと

イライラはピークです…






シュウ先輩が可愛がっている子であっても

笑実ちゃんの友達であっても…

カオル先輩からしたら

あまり関係ないので…😫

沙優ちゃんを睨みますね…





「ふっ、ホントに…生意気になったよね?」





カオル先輩は…

もうホントに……歪んでまして…




会った時には自分に尻尾を振る

いい子でいればいいと思ってて

それ以外の時には

大人しく〈待て〉をして自分を

待っていればいいと思っていて…



実際そうだと思っていたんですよ…




でも、自分の知らない所で

自分のペットである筈の笑実ちゃんが

こんな風に楽しんでいたのかと思って

沙優ちゃんを睨まないでと

口答え(?)みたいな事をした

笑実ちゃんに益々イライラしていきましたね🥲





シュウ先輩達が来たのを見て

明らかに安心した表情をしたのも

自分から一歩離れたのも…




ペットの分際でと…

思いながら「誰が離れていいって言った」と

腕を掴んで怒って

シュウ先輩達が止めるのは

全く気にせず

笑実ちゃんに暴言を吐いて




「ダイキ先輩の方がいいです」と言って

顔を上げた笑実ちゃんの目を見て

ドグンとします…





泣かせてしまったとかじゃなくて…

あのハッスルで4人いた中で

一人だけ出来ないと帰って言ったと

沙優ちゃんから聞いた話しを思い出して

笑実ちゃんを掴んでる腕が少し震えました




この子はそうゆう子だ…と…




頭の中で笑実ちゃんが

自分から離れるような気がした瞬間

腕を振り解かれて「大嫌いです」と言われ




( だい…きらい? )




と少し理解するのが遅れた頭で

笑実ちゃんが走り去っていく姿を

ボーっと見ていたんですよね…





今までも自分と関係を持った子で

自分は特別だと少し勘違いをして

「他の子とするならもう飲み会に行かない」

みたいに離れて行く子はいたんですけど…





直ぐにまた近づいてくる子がほとんどで

カオル先輩自体

その事にたいして特に気にした事はなく…

「そっか…」とか「久しぶり」みたいに

何もなかった様に接してきていて…





いつもなら「大嫌いです」と離れて行く子に

「ごめんね」や「分かった」と

対応できるのに笑実ちゃんには

そんな余裕はなくて

言われた言葉を理解した時には

もう笑実ちゃんの後ろ姿も消えていて

笑実ちゃんが他の子の様に

戻って来ない事も分かって

頭も胸の中も軽くなります





いい意味の軽さじゃなくて

さっきまでのイライラとしていた感情とかが

一気になくなってポッカリ穴があくみたいな

放心状態みたいな感じですね





だからと言って

追いかけて行ったり

ゴメンなんて謝ったりはしませんけど(´-ω-`)





寝て起きてをすれば

少しずつ穴も薄れていくし

胸の中でシコリみたいに笑実ちゃんが

残っていても自分に従順じゃない

笑実ちゃんを思い出すと

少し眉を寄せている状態でした




2週間経ってもシコリの笑実ちゃんは消えてなく

自分の誕生日を祝う集まりで

ヒョウ先輩の声が耳に届いてきて固まります




背中を向けているヒョウ先輩の少し奥にいる

シュウ先輩がマズイといった表情で

自分を見ている事に気付き

聞き間違いじゃないと思って

ヒョウ先輩に近づいて行って話しを聞きますね





シュウ先輩に聞いても話さないだろうと思って

ヒョウ先輩に問いかけますが…

話を聞きながらあの日に

自分が笑実ちゃんに言った言葉を思い出していき

胸の中にあったシコリはドンドン音を立てて

大きくなっていくのを感じます





集まりに来ている他の女の子には

関係ないし自分の為に来てくれているから

雰囲気を壊さない為に席に戻って

笑って話を続けますけど

頭の中は笑実ちゃんの事が大部分をしめていて

この日の集まりで

カオル先輩は誰も抱いていないんですよ




元々は笑実ちゃんを抱く日だと決めていたし

そんな気分にはなれなかったんですよね…





でっ!次の日にはシュウ先輩を捕まえて

無言でベンチに連れて行き

無言の圧力ですよ!笑





「誤解を解いて」なんて口にはしなくても

昨日の態度や表情と

目の前で自分のポケットからスマホを取り出して

差し出すカオル先輩を見ていれば

どうしろと言っているのかが理解出来て

シュウ先輩は沙優ちゃんに電話を発信します…




隣りで沙優ちゃんとシュウ先輩の会話を

黙って聞いていると、会いたくないと

笑実ちゃんが言っていると聞こえてきて

涙目で睨んできた笑実ちゃんの姿を

思い出します…





生意気だとかいう感情はなく

本当にもう…自分に対して

前の様に笑って懐く事はない気がして

胸にあったシコリ部分に痛みの様な

苦しさを感じていると

シュウ先輩からあの言葉を言われ

「変だろ…」の部分に少し納得をします





自分はいろんな子と遊んでいて

笑実ちゃんが自分以外の男といる事に

イライラとしていたあね感情が

ヤキモチだったと理解しますし

笑実ちゃんが自分にとって思っていたよりも

特別な〝女の子〟だった事に気付きます





だからアキラ先輩の言葉に

「お気に入りでもペットでもない」と答えて

笑実ちゃんに勝手に集まりに来るなと言った

サトル先輩達に怒りの矛先は向いて

学校で会っても目も合わせないし

アキラ先輩達との飲み会は無くなりましたね…





シュウ先輩達はカオル先輩のイライラが

落ち着くまで待ってあげようと

アキラ先輩達との飲み会は組まなくなったし

ヒョウ先輩は…笑実ちゃんに対して

カオル〉俺たち〉アキラ達

みたいな立ち位置で考えていたから

コレこそまさに

自分達のペットに勝手な事してと

少し面白くなさを感じてましたから

笑実ちゃんがカオル先輩と仲直りをしたら後も

サトル先輩達がコンビニで笑実ちゃんといるのを

見かけたら声をかけてましたね





シュウ先輩は…

笑実ちゃんが来ないなら

沙優ちゃんとも会わないですし…

応えてあげられない想いに少し

罪悪感もありカオル先輩と笑実ちゃんが

離れた事には少しホッとしている部分もありました




カオル先輩が笑実ちゃんに

自分と同じ様な年下への可愛さしか

感じていないと思っていたので

変な期待させ続けるよりも

離れてあげた方がいいんじゃないかと

思っていましたから…




沙優ちゃんにしても

笑実ちゃんにしても

自分達が遊んでいい様な子達じゃないと

感じだしていて

ちゃんと普通にデートをしたり

付き合えたりする相手を見つけてほしいと…🥺🥺





作者の中のシュウ先輩のイメージ像は

あの有名なヴァンパイアシリーズの映画の

エ○ット役の様な…頼れる兄ちゃんタイプでした





コウ先輩とはまた少し違った

お兄さんタイプですね(๑╹ω╹๑ )
















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