悩み

〈エミ視点〉







実家の自分のベッドの上で

カレンダーを眺めながら

「うーん…」と悩む声を上げ出して

もう直ぐに1時間になる…






( ・・・・生理…かぶるよね? )






お盆で実家に帰省していて

来週には向こうに戻り…

カオル先輩とキャンプに行く事になっているけど

その前日には生理がくるはずで…





川でも泳ぐし

先輩と同じ部屋だし…






( ・・・・しないのかな… )






ヒョウ「少し大きめのバンガローを2個借りたから

   2手に別れて泊まるけど近いしいいよね?」





アキラ「人数多いから仕方ねーだろ」






試験最終日にシュウ先輩の部屋へと呼ばれ

門限を過ぎた18に出歩けるのが嬉しく

浮かれているとカオル先輩から

「またいなくならないでよ?笑」

と手を引かれながら

シュウ先輩のマンションへと行くと

アキラ先輩達もいて8月の半ば過ぎに行く

キャンプの話し合いをしていた






コウ「女の子は…知ってたり知らなかったりだしな…

   部屋分けどうする?」






コウ先輩の言葉に知らないし女の子達と

泊まるのかなと少し不安でいると

ユウト先輩が「カオルと同じ棟がいいな」と言って

私の方に顔を向けてきた





ユウト「美保ちゃんも来るからね」





「美保さん来られるんですか?」





カオル「皆んな女の子と来るから部屋はそれぞれ別だよ」





カオル先輩と同じ部屋だと分かりホッとして

知っている美保さんも来ると聞き

嬉しくなって出された豆乳ジュースを飲んでいると

「二十歳越えてもまだジュース飲んでんのか?」

と斜め前のアキラ先輩から言われ

あの日の夜を思い出し少し気まずさを感じた





( 沙優ちゃんとは会わなくなったし… )





「・・・・先輩達と一緒に来る人って…」





1番知りたいのはアキラ先輩とシュウ先輩だけど

名指しで聞いたり出来ないし

ジュースに目を落としたまま問いかけてみた





ヒョウ「それなんだよ!笑

   今回はチワワと美保ちゃん以外は

   皆んな誰を連れて来るか分からないからね

   ある意味楽しみだよね?」






シュウ「初めてだよな?笑」






この先輩達が普通のキャンプを

するわけがないかとストローを吸っていると

「どーするペット?」とサトル先輩が

ニヤニヤと意地悪な顔でコッチを見てきて…






サトル「きっとボイン、ボインの女ばかりだぞ

   カオルがそっちに靡いたりしてな?笑」





「・・・・サトル先輩とは…違う棟がいいです」






サトル「はぁ!?」






サトル先輩の言葉に少しムッとしながらも

数週間そういう行為がないのも事実で

自分の中で落ち込んでいるのが分かった…






カオル先輩とそうゆう事をしたのは

花火大会のお泊まりの日が最後で

私のテスト期間とカオル先輩のテスト期間中は…

全く…なくて…





「・・・・一緒に寝てるのに…」





私が帰省する前もただ抱きしめて眠るだけで

全然抱こうとしてくれなかった…





( ・・・・・・ )





先輩達が皆んな泊まるバンガローで

夜に何をするかなんて明白で…

カオル先輩と私もするのかなと悩みながらも

ずっと触れてくれない寂しさも感じていた…





「・・・・ボイン…ボインか…」





サトル先輩の憎たらしい顔を思い出し

自分の枕に顔を埋めてまた「うーん」と

うなり続けた…



















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