私のカオル先輩…

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〈コウ視点〉

「セクシー…じゃないから…」

笑実ちゃんはカオルと繋いでいる手を見つめて

ボソボソとそう呟くと顔を下げたまま

悲しそうな顔をしているけど…

（　・・・・えっ？　）

笑実ちゃんの真後ろにいるヒョウは

口に手を当てて吹き出すのを堪えていて…

正直俺も笑ってしまいたいが

笑実ちゃんは多分真剣に話しているだろうし…

ｱｷﾗ「・・・・なんの話だ？」

「・・・・サトル先輩が…

　色気のあるお姉さん達…限定だからって…」

アキラは眉間にシワを寄せて

呆れたように問いかけると

笑実ちゃんは顔を下げたまま

またボソボソと答えていて

彼氏であるカオルは

顔を背けて笑っているようだった…

ﾋｮｳ「もｯ…もうムリｯ！！」

ヒョウはそう言うとひっくり返って笑い出し

「それであの本買ったの？」と

先週笑実ちゃんから「おしゃべり」と散々

怒られていたあの体操の本の話をしだし

笑実ちゃんは顔をパッとあげて

ヒョウをペシペシと叩いていた…

ｱｷﾗ「あぁ…あのなんとか体操ってやつな…

　　　変な本ばっか読んでねーでカオルにお願いすりゃ

　　　勝手に大きくなるだろうが」

アキラの言葉に顔を真っ赤にして

ヒョウにまた「おしゃべり」「ペラ男」と

涙目になりながら怒っている

ｻﾕ「そんな可愛い笑実ちゃんだからこそ

　　カオル先輩は好きになったんですよね…」

ヒカルもカオルも笑っていて…

笑実ちゃんだけが泣いていたけど

沙優ちゃんが言っていた言葉を思い出し

そうかもしれないなと思った…

カオルが今まで遊んでいたのは

サトルがあの飲み会に集めたような

色気のある子達ばかりで

笑実ちゃんとは真逆のタイプだった…

笑実ちゃんと知り合ってからも

合コンには参加していたし

身体の関係だって少なくはなかったが

少しずつ惹かれていったんだろう…

（　胸は…まだまだ発展途上だろうしな… ）

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