・
〈エミ視点〉
カオル先輩達は閉店時間の最後までいて
皆んなで下まで見送りに降りると
沙優ちゃん達は「さっ寒い!」と言いながら
私のケープの中に手を入れてきてヒヤッとする感触に
声を上げると「あったかい」と笑っていて
ちょっとだけ酔っているのかなと思った
ヒョウ「俺も俺も!笑」
ふざけて手を伸ばしてくるヒョウ先輩に
ビックリして手を叩くと「チワワに噛まれた」と
ヒカル先輩達と笑っていて
皆んなだいぶ酔っ払っているなと眺めていると
右手をギュッと握られ顔を向けるとカオル先輩が
「偉いね」と笑いながら見下ろしていた
( ・・・・・・ )
最近のカオル先輩は
夏前の先輩とは少しだけ変わったような気がする…
前よりもなんだか…
下に降りても中々帰ろうとしないシュウ先輩達に
カオル先輩と手を繋いだまま笑っていると
「あれ!?」とサトル先輩の声が聞こえた
ツカサ「お前ら飲み会なくなってスナックにいたの?」
先輩達の隙間から覗くとアキラ先輩達がコッチに歩いて来て
「今日は残念だったな」と先輩達に話かけてきた
シュウ「この時間にお前らだけって事は…
そっちこそ残念だったんじゃねーの?笑」
ヒョウ「5人揃ってフラれたの?」
先輩達の会話を聞きながら
なんでカオル先輩達が急にお店に現れたのかが分かり
少しだけ気分が下がっているとアキラ先輩が「ん?」と
カオル先輩の後ろにいる私を覗き込んできて
「楽しんでたみたいだな?」とニヤニヤと笑っていて
ツカサ先輩も「あっ!またお前!」と見てきたから
カオル先輩の後ろに隠れた
ヒョウ「あぁ!この前もコンビニでいじめてたね!」
サトル「別に虐めてねーよ!」
やっぱり苦手な先輩達で…
早くお店に戻りたいなと思っていると
ツカサ「今日は一段とロリコン好みの格好だな?」
ヒョウ「なんだかんだ言って1番ロリ好きなのツカサだよね?笑」
ジン「つーか!そろそろ機嫌直せよ
ペットとも仲良くやってるわけだしまた皆んなで集まろうぜ?」
繋いでいる手が一瞬ギュッと握られてから
「寒いからお店に戻っていいよ」と手を離された…
沙優ちゃんもツカサ先輩達は嫌なようで
逃げる様に階段を登って行ったから
私も頭を軽くさげてお店に戻って行った
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