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〈エミ視点〉
カオル先輩も怖かったけれど…
あそこでバイトをするんだと思われ
あんな事を言われたのが…一番ショックだった…
カオル「オヤジ達に触らせて楽して金稼ごうって?」
( ・・・・自分だって… )
先輩達にも…事実だけど
それなりに酷い事を言ったのに全然怒ってなく
カラオケ屋に入ってからも
「好きなだけ歌え」とコウ先輩達は笑って声をかけて行った
サユ「一緒に出てたら良かったね…ごめんね?」
「ううん…沙優ちゃんのせいじゃないよ」
サユ「・・・カオル先輩の奢りだろうし…何か頼もうか?笑」
「・・・・カオル先輩の…」
カラオケ屋に来てからのカオル先輩は
さっきみたいに怖い顔で睨んできたりはしないし…
カオル「1時間で戻ってくるから」
そう言って頭を軽く撫でてから部屋を出て行った…
まぁ…行った先は合コンなんだけど…
「・・・・お腹空いたね?笑」
そう言って沙優ちゃんと食べ物と飲み物を何個か頼んで
カラオケは歌わずずっと二人で話していると
1時間半程経ってからドアが開いて
カオル先輩とシュウ先輩が入ってきた
シュウ「言わなくてもしっかり楽しんでるみたいだな?
ピザも頼んだの?笑」
サユ「きっと…カオル先輩の奢りだから?笑」
カオル「シュウ、もちろん割り勘だよね?笑」
カオル先輩は私の横に腰を降ろしてきて
「泣き止んだ?笑」と顔を覗き込んできたから
プイッと顔を背けてフライドポテトを一本手に取って食べた
シュウ「あんだけ怖く睨まれた上に酷い事言われたもんな?
笑実ちゃん、飲み物なくなるから頼んでいいよ?笑」
カオル「はいはい、俺が悪かったから…甘いお酒でも頼む?笑」
「・・・・イチゴ味がいいです…」
カオル「・・・・あぁー!!だったね!笑」
カオル先輩は急に前髪を上げながら笑いだして
立ち上がると「ちょっと待ってて」と言って
部屋から出ていき10分程である物を片手に戻ってきた
「・・・・・・」
差し出された物に驚いてカオル先輩の顔を見ると
「何の為の豆乳だったの?笑」と
ニコニコと意地悪な笑顔で見ているから
きっと…分かってるんだと思った…
シュウ「豆乳??・・・あぁ!?あのコンビニの!笑」
「・・・・・・」
ヒョウ先輩は私とコンビニで会った話を皆んなに話して
先輩達はこの豆乳を買おうとした目的も分かったんだ…
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