体験入店

〈エミ視点〉








「・・・・ハッスル?」






面接に4人で行くと

サラリーマンとは違った雰囲気のスーツを着た男の人から

「うちはハッスルだけど大丈夫?」と聞かれた…






リナ「どう違うんですか?」





男「どうっていうか…夜の仕事自体が初めて?」





アカリ「はい…」





男「体験は…どうしよっかな…

  あと少しで開店だし見学していく?」






私たち4人は見学していく事にして

座っているとジュースを差し出されて

さっきの店員さんとは違う男の人から

胸のサイズを聞かれて固まった…





サユ「あの…なんで?」





男「この仕事するなら

  店側も把握しとかなきゃいけないからね?」





胸のサイズをナゼ把握するんだろうと不思議に思っていると

「おはようございます」とお姉さん達が入って来て

その服装に驚いて皆んな目を合わせた…





お姉さん達の服は透けている下着の様な格好をしてたり

露出のすごいコスプレみたいな服を着ていたから…





何となくイヤラしいお店なんだと分かってきて

どうしようと目を泳がせながら

見学しているとショータイムの時間になり

お姉さん達がお客さんの上にまたがって…





ありえない状況を目の当たりにし

とても働けないよとバックをギュッと握っていると

「どう?」と面接をした男の人が声をかけてきて

もちろん断って帰るに決まっていると思っていると…






男「体験でも時給は3000円だから今から働いて

  12000円は持って帰れるよ?」





リナ「12000円…」





男「働いてみてダメなら無理には入店させないし」





アカリ「・・・・・・」






なんだか「じゃあ…1日だけ…」とでもなりそうな

雰囲気に怖くなっていきカオル先輩達の事といい

どんどん自分がダメになっていっている気がして

「あのッ!」と声をあげた…







「私は…胸も小さくて…恥ずかしいから辞めておきます…」





男「小さいの好きなお客さんもいるからいいと思うけど

  本人が嫌なら仕方ないからね…他の皆んなは?」





アカリ「・・・・どうする?」





リナ「・・・・皆んなが…するなら…いいよ?」





アカリ「・・・体験だけ…する?」






亜香里ちゃんと里奈ちゃんは沙優ちゃんの方を見て

どうすると問いかけていて沙優ちゃんは顔を俯けたまま

「残る…」と呟いた…




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